映画『Michael/マイケル』 | Ternod Official blog

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哲学思想研究、文人画。 反緊縮行動(Anti-Austerity Action)〔生ー政治(Bio-politique)に抵抗する自律労働者(Autonomia Operaia)〕。 ブラック・ミュージックをこよなく愛す。レコード/CD店、古本屋、美術館などで出没することが多いです。

 

劇場公開からだいぶ時間が経ちましたが、ようやく見てきました。

映画『Michael/マイケル』です。

幼少期からソロ活動が軌道に乗り絶頂期を迎えるまでのマイケル・ジャクソンの半生に焦点をあてたミュージカル伝記ドラマです。

 

 

私自身は、マイケル・ジャクソンについてはR&BのコンピレーションCDにジャクソン5やジャネット・ジャクソンの曲が収録されていて繰り返し聴いていますが、マイケル・ジャクソンはMTVで流れてくるのを見たという感じで、単体で追って見たり聴いたりはしてこなかったです。

だが当然ながら、同時代体験としていろいろ見ていますし、サウンド、ヴォーカル、ダンスとも素晴らしいとは思っています。

たとえばビートルズについてはテレビやラジオなど様々な場を通じて見聞きしている人は多いですが、レコード、CD、映像媒体などを買ってきちんと追って見聞きしている人はあまり多くはないと思います。そういう感じですね。

 

映画は幼少期から父ジョセフ・ジャクソンの厳しいレッスンの下で音楽活動を行ってきたことから、ジャクソン5の活動、ピーターパンに親しみ自宅を「ネバーランド」と呼んで様々な動物たちを飼って有名なチンパンジーのバブルスくんを迎えるところ、そして父との葛藤を経て自立するまでが描かれています。

1988年のロンドン公演が映画のラストとなっています。

 

マイケルは、たとえばB級ホラー映画にハマって、そこから『スリラー』を発表、PVではジョン・ランディスを監督に迎えてハリウッド映画のSFXを駆使した映像を発表、それまで黒人音楽が排除されていたMTVでも流されるという快挙を成し遂げる。

ブラック・コンテンポラリーとしても独創的で面白いですね。

 

他方、映画ではのちに大騒ぎとなる「性加害疑惑」が完全に削られています。

ひとつは1993年に訴えられた事件では、原告と和解して、商業活動の中で一切振れてはならないという条項が付いたことで、映画でその条項に気づいてカットしたそうです。

次に2005年に訴えられた事件では、裁判でマイケルは無罪となっています。

 

だがひとつ思ったことは、マイケルは幼少期から学校にもろくに通えず音楽活動をさせられていたため、同年代の子どもたちと遊ぶ経験がなかったようですね。

マイケルはネバーランドで飼っている動物たちとの触れ合いと、有名人になってから舞踊員を訪れて難病の子どもたちとの語り合う活動をしており、「友達と遊ぶ」経験は、ほとんどそこにしかなかったように見えます。

これは父ジョセフ・ジャクソンが悪いのですが、幼少期の経験を見ていると、マイケルの屈折があったであろうと感じます。

 

さて、当時旋風を巻き起こしたマイケル・ジャクソンのPVはマイケルの公式アカウントで見ることができますので、こちらでもリンクしておきます。