《公園通りの風景》 | Ternod Official blog

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哲学思想研究、文人画。 反緊縮行動(Anti-Austerity Action)〔生ー政治(Bio-politique)に抵抗する自律労働者(Autonomia Operaia)〕。 ブラック・ミュージックをこよなく愛す。レコード/CD店、古本屋、美術館などで出没することが多いです。

ようやく署名をして、一段落つきました。

 

 

《公園通りの風景》
カンヴァスに油彩
P20号(727×530mm)
2017年
¥50,000-(+送料¥1,000-)

 

2015年末から描きはじめた《Ground Zero》シリーズの一連の風景画という位置づけですが、元々は2008年に撮っておいた画像をもとにしています。
《Ground Zero》シリーズの作品を続けて描いていましたが、この公園通りの風景だけは、なかなか構想がまとまらず、画像を見ては考え、という状態でした。
だが、昨年末から今年始めにかけて描いていた《赤と黒》シリーズの次の作品を構想している中で、もっと前に進めるためにも、この《公園通りの風景》を勢いで描いてしまおうと思い、描いた次第です。

 

私にとっては、東京・渋谷の公園通りは、かつて「セゾン・カルチャー」と呼ばれた西武セゾングループを通じて紹介される現代芸術文化の発信地ですが、左端の山の手教会の隣には、かつては西武SEED館があり、SEED HALLでは前衛的な映画を上映していました。またPARCO Part 1にはパルコギャラリー、パルコブックセンターなどがあり、Part 2はインテリア雑貨店が入店していました。
いま使っている家具の中にも、PARCO Part 2で買った物が何点かあります。

 

だが、PARCO Part 2は耐震強度の問題で、3007年末には閉館となっており、PARCO Part 1も閉館し、いずれも取り壊して新しいビルが建てられる予定となっています。
数年後には、渋谷の風景は再開発によって一変するのでしょうが、再開発が始まった頃に移住した私の中では、渋谷の風景はこの絵画に描かれたままです。

 

そしてそれは、私にとっての、ある種の立場性につながるのだろうと思います。

 

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