《Ground Zero #001》 | Ternod Official blog

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哲学思想研究、文人画。 反緊縮行動(Anti-Austerity Action)〔生ー政治(Bio-politique)に抵抗する自律労働者(Autonomia Operaia)〕。 ブラック・ミュージックをこよなく愛す。レコード/CD店、古本屋、美術館などで出没することが多いです。

《Ground Zero #001》
カンヴァスに油彩
F20号(727mm×606mm)
2015年。
50,000円

Ground Zero #001


この作品は、東京・渋谷の東急東横店が解体され、渋谷駅周辺が大きく再開発される光景を描いています。

2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原発事故により東京の都市機能もパニックに陥り、知人友人の避難・移住が相次ぎ、そして東京中心の「復興」や渋谷再開発を見てきた末に、私自身も西日本に移住しました。
つまり、3・11後の5年間を東京で生活してきましたが、まさに「戦時下」の感覚でした。
そしてその「戦時下」の感覚は、関西にいる今でも続いています。
東京を離れたことにより、政治や経済から文化芸術に至るまで、すべてが東京中心に動き、「復興」の名の下に、東京一極集中が加速する、そうした歪んだ流れを強く感じます。
そうした言葉では表現しにくい問題意識を絵画でどう表現するか考えていた時、戦前に建てられ、私自身も物心ついた時から慣れ親しんだ風景である、東急東横店が解体されてクレーが並び立つ風景と、水蒸気爆発により鉄骨がむき出しになった福島第一原発の建屋が、私自身の中では重ね合わせて見えました。

また、上記のような問題意識もさることながら、自身の絵画制作において、油彩画、それも現代絵画と南画の融合という考えも含んでいます。

ちなみにフリーハンドで直線を引くことができたのは、水墨画教室での訓練の賜物です(笑)
無念無想で筆を走らせる感覚で描きます。