信じて待つという逃げ | フリースクール『寺子屋ありがとう』 新潟

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諦めさせられないでくださいね。
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「信じて待つという逃げ」

以前『聴き方教室』で何気なく言った一言が
物議を醸しました。



誰かに対し
このままではよくない。
ということは分かっていても
その人に言いづらくて言えない。


そんな時によく使う言い訳が
「信じて待つ」
というもの。

という意味が一つでもう一つ
更に根の深い形の逃げがあります。


それは
「信じて待つと言いながら
 悩むことによる逃げ」
です。


分かりにくいですね。


「信じて待つ」
と言いながら言うべきを言わず、改めるべきを改めず
目の前の現象から目を逸らし逃げている時
心中穏やかではありません。


特に教育、躾に類することは本能にはないものです。
基本的なことを伝えなければ教えなければ
信じて待っても変わりません。
本能にないことと、依存症の状態の時は
信じて待っても自身の力で立ち上がることは
難しいかも知れません。

身を置く環境によっては
状況は改善どころか悪化します。


そんな時は見守ると言いつつ
心中穏やかではありません。

これ自体も問題ですが
さらに大きな問題があります。
心中穏やかでいられない状態を手放せないことです。


「穏やかでない状態を手放せない」

それは
穏やかになるとさらに大きな問題に
気付いてしまうから。
対峙しなければならないから。



「信じて待つ」
そう言って目を逸らしている問題。
そしてその背後にさらに大きな問題がある。
ということはないでしょうか。

私にはたくさんありました。
今もたくさんあるはずです。