考える | フリースクール『寺子屋ありがとう』 新潟

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諦めさせられないでくださいね。
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昨日は方眼ノートのワンディ講座

当講座
「考えるとは?」
ということがテーマです。

考えるとは?
どういうことだと思われますか?




随分前になりますが
生徒に言われました。

生徒:「先生も大変ですね、いつも相談ばかり受けて
   時々大変な相談もあるんでしょ?」

私 :「あるよ」

生徒:「今までで一番大変だった相談はどんなの?」

私 :「それは・・・
    高卒認定試験受けないって言われたことかな」

生徒:「ははは、あれはそう言ったらどう言うか試しただけ」


こんなものみたいです。
本当はその時はそれだけじゃなかったはずですが。




話は変わって
冒頭の問いかけについて

考えるとは?
様々な意味付けがあると思います。


「全ての思考は事実を基点に進めていかないと、事実とはかけ離れた結論に至りやすく、そうした結論はなんの意味ももたらしません」

これは「二重螺旋」で有名なジェームス・ワトソンの言葉です。

※「頭のいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?」
 高橋政史著 P173


「事実を基点に」
基点である事実を知るには
事実でないものを知らなければなりません。

思考に含まれるもであって事実でないもの。
それは解釈です。

ということで
考えることの基本は事実と解釈を分けることから。



人の苦しみ。
その原因の一つは事実と解釈を混在させること。
それが人を混乱させ特定の受け止め方意味付けをさせ苦しめる。


人が訴える苦しさがある。
そこには二つの要素事実とその人の解釈があり
それを分けるだけで頭の中を埋め尽す苦しさが少しだけ整理される。


気持ちにも余裕ができる。
客観的に現実を見ることができそれだけで解決できるものもある。


聴くとは
解かろうとするとは
起きた「事実」とその人の「解釈」を分けてフィードバックすること。



「高卒認定試験受けない」
そう言った事実。

そこに

「受けたくないんだ」

残念な気持ちで受け止めることが私の解釈。


「事実」と「解釈」。
分けるべきはまずは目の前の人ではなく
私自身の事実と解釈でした。

目の前の人が言った言葉。
その言葉を口にしたことは全て事実です。
それをこちらが勝手に意味づけして事実から乖離させる。


そんなことを避けるためにも
自身の事実と解釈を分けること認識すること。

そうすると
意外と冷静に聴けますよ。

聴いていて取り乱す時は
受け止め方にこちらの事実と解釈を混在させるからです。


今週は県内で『聴き方教室』が続きます。
詳細はこちらをどうぞ

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