前回記事の底の抜けた巨大急須の写真で背景に使ってしまった掛軸。大徳寺511世立花大亀老師の書です。
相変わらずのネットオークション、老師を落胆させるような相変わらずの安値落札です。
(言うまでもなく“真作”前提の話です)
書かれているのは禅語『無心 更 無事』。
ネットで意味を調べると微妙に違ったものが数あって、“定説”のようなものは見つかりません。
自分なりの解釈のようなものはできましたが、それはそれとします。
老師の薫陶を受けられた杉本貞光先生の経筒『銘:心なき』と合わせてみました。
”無心”と”心なき”は全くの偶然! ブログを書きながら気付いた次第です。
(↑3月5日 画像を追加しました)
これでも十分なのですが、花を入れてみました。
庭の椿:覆輪秋の山と菜の花です。
菜の花は近くで家庭菜園をされている方にお願いしたもので、「チンゲン菜です。もう食べられないから処分しようと思っていたので、使ってもらえて嬉しい」と言ってくださいました。
2本頂戴したもう1本を門扉の前へ。
椿は佐渡侘助で、器は澤清嗣先生です。
門扉の脇に株数を増やした福寿草が。
やはり黄色の花は“春”の花です。