ネットオークションで『古民具 緑釉 信楽焼 急須』として出品されていた器です。
全体に釉薬が掛けられていて、胴の部分は丁寧に和紙が貼り付けられています。
例え信楽の土を使っていたとしても、『信楽焼』と言うのはシンドイ気がします。
かつてラグビーの試合で使われたヤカンのような大きさで『急須』にしては大きすぎるし、何よりも陶器の底が抜けていて、外側からと内側から貼られた和紙だけでは『急須』にはムリ?
4合瓶、コーヒーカップと並べるとトンデモナイ大きさが分かっていただけると思います。
それでも、それでも、得も言われぬ雰囲気が漂います。
和紙が擦り切れて地肌が覗くところさえ味わいを感じます。
使いみちのないものにこんな丁寧に和紙を貼るとは考えにくい。
では何に使ったのか?
こんなのはどうでしょうか。
“落とし”を使えば花器になるのでは?
茶陶の先生に訊いてみます。