ちいさなふるいじどうしゃ
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5月9日(木)に開催した読書会のレポートをお届けしています。
続いて、自分を傷つけた人と関われるか、相手を許せるか、ということについて話し合いました。
「自分に置き換えると加害者を許すことができない。同じ不幸が起きることがないように共通の目標に向かうというなら可能性はあるかもしれないが、なかなか難しい」
「ひどい目に遭わされた経験はないが、池袋の事件の判決が出て、ご遺族がご家族の死を無駄にしないように活動されているのを見た。加害者も事故を起こそうと思って起こしたわけではない。自分と逆の立場の人も取り込もうと思ったのではないだろうか。取り込んだほうが許せると思う。敵対して理解できないでいるよりも、取り込めるところが多いほうが苦しまずにすむのではないか」
「池袋の事故の被害者と加害者の息子さんが対面する番組を見た。加害者の家庭もめちゃくちゃになって傷ついている。被害者の方が、自分たちの苦しみは一緒ではないかと言っていた。自分が闘ってきたのは、お互いの経験を活かして乗り越えていくためだ、という趣旨の話だった」
「危害を加えた自動車が壊れて形が変わってしまうことは、外見の変化として表現されているが、人間の場合だと外見の変化に伴って、内面も変化すると思う。相手がまったく変わらなければ、許すことは難しいかもしれないが、何かしらの変化があることで許せるようになることもあるのかもしれないと思った」
「父を交通事故で亡くしたことから、相手の運転手に悪意はなかったとはいえ、相手の誠意が伝わらないことに悔しい気持ちが残る (相手の会社の弁護士を通してのやりとりのみ) 。恨みの気持ちこそが自身を苦しめると言い聞かせている」
次回は『あおくんときいろちゃん』(至光社)を読んでいきます。詳細は追ってご案内いたしますね。
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6月の読書会~『あおくんときいろちゃん』~
日時:6月13日(木) 19時30分から21時ごろまで
お申込: brico☆nanasha.co.jp(☆→@)
会費:無料です。どなたでもご参加いただけます。
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☆告知①☆
「あなたの心に響く本の探し方~7つの選書術~」という講座を6月15日(土)に吉祥寺の絵本屋さん「緑のゆび」で開催します。詳細・お申込はこちらをご参照ください。
☆告知②☆
『古典の効能』第5回読書会を6月30日(日)に開催します。テーマは「つらいときの乗り越え方」です。詳細・お申し込みはこちらをご参照ください。