2月の読書会『さかなは さかな』レポート⑤ | 寺田真理子オフィシャルブログ

2月の読書会『さかなは さかな』レポート⑤

2月8日(木)に開催した読書会のレポートをお届けしています。

 

2月の読書会『さかなは さかな』レポート①はこちらをご覧ください。

2月の読書会『さかなは さかな』レポート②はこちらをご覧ください。

2月の読書会『さかなは さかな』レポート③はこちらをご覧ください。

2月の読書会『さかなは さかな』レポート④はこちらをご覧ください。

 

 

続いて、魚が外に出たことに相当する経験についてお伺いしました。

 

「飛び出たと言うよりも、出ざるを得なかった。積極的に取り組んだと言うよりは、無理矢理出された。親から『いい加減にしろ』と言われて介護の仕事に就いた。高1と中1の息子を育てているが、いろいろなことを見て経験している最中で、頭でっかちな発言が多い。それを見ていると羨ましい。自分は世の中がどういう原理で動いているかがやっとわかってきたが、子どもたちがもがきながら生きているのを見ると羨ましい。その目線でこの絵本を読んだ。この魚の時期は過ぎてしまったが、それ故に羨ましい。10代の頃には40代や50代は視野に入らなかったが、70代80代になったときに、今の自分を羨ましがるような生き方をしていたい。何かを求めていかないといけないのではと思う。仕事で言えば、いろいろな介護の世界があるが、地域包括が到達点。日々の忙しさにかまけているところを打開したい。芸術活動も再開したい。受け手側でなく、つくる側に回らなくてはと思う。今回の絵本を読んでいても、奮起させられる。20代ではつくれなかったものが、今なら描けるのではと思う。経験を経たからこそ描ける絵があると思う」

 

「イギリスの子育ては日本と違って個人主義で、早く自立するように、自信を持てるように育てる。大人から見て間違いだと思っても、自分で考えて挑戦したなら子どもも納得できるから、やらせる。チャレンジして間違えるのは当たり前という文化なので、間違えたら勝手に修正すると思っている。日本だと『女の子だから』とか『子どもは黙ってなさい』とか、子どもは子どもとして扱われるが、イギリスではそうではない。自分自身の視点も俯瞰するようになって、今の年代で読むと、『私は私の人生を歩む』と肯定的に捉えられる。イギリスの生活をしたことで、日本の良いところを深く捉えられるようになった。なのに、なぜ日本人の自己肯定感が低いのだろう。同調圧力も強い。外に出ないとわからない」

 

「外に飛び出した経験は、20代の頃に実家を出てひとり暮らしをしたこと。何から何まで自分の責任で、自分にとって、いろいろな出逢いや体験があった」

 

次回は『わたしと あそんで』を取り上げます。詳細は追ってご案内いたしますね。

 

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3月の読書会~『わたしと あそんで』~

日時:3月14日(木) 19時30分から21時ごろまで

お申込: brico☆nanasha.co.jp(☆→@)

会費:無料です。どなたでもご参加いただけます。

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