アガベの花が、まさかのごちそうに!?
メキシコ・シティで出会った、衝撃の食文化体験
メキシコといえば、アガベ=テキーラの原料というイメージが一般的ですが……
今回、そんな常識をくつがえすような「食べるアガベ」の世界に触れてきました。
舞台は、メキシコ・シティのガストロノミーシーンを牽引するレストラン「LOREA(ロレア)」。
ミシュランガイドにも掲載されているこのレストランでは、前衛的かつ洗練された「メキシカン・ヌーベルキュイジーヌ」が楽しめます。
そこで登場したのが、アガベ・サルミアナの花を使ったタコス。
なんと、あのアガベが「花を咲かせるその一瞬」を捉え、料理に昇華されていたのです。
ひと口目から、ふわっと感じる自然な甘み。
続いて広がるのは、香ばしくローストされたような旨味と、ほんのりとした酸味・苦味。
まるで春の訪れを告げる野草のような、繊細で生命力あふれる味わいに、思わず感動…。
ペアリングされたワインも素晴らしく、
イタリアやドイツの白ワインだけでなく、メキシコの銘醸地・コアウィラやエンセナーダから選ばれた逸品がラインナップ。
土地の恵みと料理との調和が、口の中でストーリーを紡ぎます。
アガベ=お酒の原料、という枠を超えて——
「アガベは食べることもできる」という、新しい発見と感動に出会えた夜でした。
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📍 RESTAURANTE LOREA