サウザのものづくりの精神を学ぶ。夏の終わりにサウザマルガリータ | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

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昨日は渋谷のTAHONAで8月最後のテキーラの会でした。今年のイベントで、サウザブースを担当いただいた方々にマルガリータを提供していただきました😊
1階のレストランRUBIAで、Casa De Sarasaのタコスが食べれるのでマルガリータに合わせて(お会計は別々なので2階には特別にRUBIAで購入してから持ち込み)。


JUAST関連の企画のデザインをしてくれているDESCANSOの李允貞ちゃんのメキシコ土産で、メキシコ人女性デザイナー🇲🇽ガブリエラ・サンチェスのアガベモチーフのピアスをプレゼントしてもらいました。

シルバーはもちろんメキシコ産。天然石は世界中のものを使っていますが、1つ1つ組み合わせの良いものを選んでいるので、デザインも素敵でシルバーでもとってもエレガント。

メキシコの職人による伝統工芸品でもあるので、身につける事で、メキシコを感じて、メキシコに思いを繋ぎたいという思いが込められているそう。
テキーラと似てますよねニコニコ

これから企画しているイベントでも、セレクトしたジュエリーを販売いただく予定なので、アガベモチーフのジュエリーを探していた!という方はぜひ発売開始をお楽しみに。

7月のテキーラの日から、大阪・東京と、様々な企画でお世話になったサウザ。


「ハンドクラフトではなくマインドクラフトのお酒」以前もブログにまとめましたが、サウザのものづくりの精神は、2019年にメキシコでサウザのマスターディスティラーのフェルナンドさんにアテンドいただき、特別に蒸留所のスペシャルツアーをしていただいた際にゆっくりお話しを聞かせていただきました。



サウザの製法は、アガベを加熱せずにディフューザーを使って生のままのアガベジュースを高圧スチームにより絞り出しているのが特徴ですが、生アガベのフレッシュな味わいを残すことの他に大事なポイントがあります。
ディフューザーを使用する事によって、サウザのこだわりであるテキーラを作る過程の全ての材料をリサイクルするために、ガスや水を大量に使わないことが可能です。
テキーラで使う水をも全てテキーラ火山で濾過された自然なものを使っています。

衛生面でも、細菌や不純物が混入することも防げるため、安全な商品を提供できるメリットもあります。
また、手作業での重労働が社員の負担にならないよう、ハンドクラフトではなくマインドクラフトとして、年齢や体力に関係なく能力があれば出来る仕事にすることを重要視しています。
決して生産効率だけを求めたのではなく、労働環境をよくするために技術革新をし、社員を教育し、長く快適に働ける環境をつくることに力を入れています。

社員の研修ルームも特別にご案内いただきましたが、機械のオペレーションだけでなく、修理技術までしっかり勉強できる環境になっています。
もの凄く大きな蒸留所ですが、スタッフの配置は全部で6名ドンッ世界中に輸出されているサウザが、なんと6名で作られているそうで驚きました。
本当に優秀なスタッフが働いているのだと思います。

他と違う製法だけがクローズアップされがちですが、なぜこの製法をしているのか、その裏にあるサウザの企業理念や思いを知ることは本当に大切で、目から鱗の体験。
今回の経験で私自身のブランドに対するイメージもまた大きく変わりました。
メキシコで働きやすい会社として、毎年選ばれているのも納得。

全てはテキーラと従業員に対する愛からきています。
テキーラの製法は、手間暇かけて人の手で作られる魅力もありますが、沢山の人に飲んでもらうためには技術革新も大切だし、テキーラの知識を持った優秀な働き手もたしかに必要なのです。

歳をとったり、怪我や病気で働けなくなったら…体力勝負でいつまで仕事が続けられるか…
そんな不安はテキーラビジネスに関係なく、誰にでもついてくる問題。
そんな時、サウザみたいな会社があれば、働きながら知識をつけ、様々な技術を学び・経験し、実績が知恵となり長く働ける環境となるのは素晴らしい事。

フェルナンドさんは、今回の考え方を日本のものづくりの精神から学び参考にしているとのことで、メキシコで日本企業が行うセミナーに足繁く通って勉強を続けているそうです。

サントリー社の精神「やってみなはれ」の言葉の通り、様々なチャレンジを続けています。
これからも、サウザの活動を応援していきたいと思います。