メスカル「WAHAKA」のスペシャルツアーで野生種のアガベ「トバラ」の収穫体験 | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

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We are wild agave hunters!!
ついに念願のアガベハンターになりました。

日本でも人気のメスカル「WAHAKA」にご招待いただき、オアハカの山の上に自生している野生種のアガベ「トバラ」の収穫体験をしてきました。
今回のツアーをアレンジいただく際に、栽培しているアガベ畑か野生種のアガベかどちらが見たいか質問をいただき、一度体験してみたかったので、秒速で「Wild Agave」をリクエストしました😂

ホテルまで車でピックアップにきていただき、メスカル蒸留所が並ぶマサトランの近くのSan  Dionicio OcotepecにあるWAHAKAの蒸留所についてからトラックの荷台に乗り換え。

40分間デコボコの道をすすんで山に登っていきます。
途中、オアハカの街並みがきれいに見えるポイントでトラックを止めて記念撮影。
風が強かったけど、気持ち良い天気でした。

トラックが止まりついに到着?と思ったら、ここからが長かった😂

普段はロバを連れて登るという、けもの道みたいな山道を抜けてひたすらすすみます。

もちろん目印も、ロープなどもないので・・・
前の人を見失わないように必死でついていきました。標高も高いので空気も薄くて・・・
運動不足の身体にはきつい😂
いくつか途中にトバラを見つけましたが、メスカルをつくるサイズではないということもあり、
納得できるアガベを見つけるまで、ひたすら山奥へと入っていきます。
 
そして、ついに断崖絶壁の崖の上にトバラを発見!
まするでこの日のために用意されたかのような、アガベと美しい景観ですが、近づくと崖から落ちそうでかなり怖かったです。

トバラの収穫には、まずマチェテという刀を使ってピニャのまわりの葉を落とします。

私は、記念に今回のオアハカ旅を一緒に企画したSARASAちゃんと共同作業😊

葉はそこまで固くないので、サクサクと切れますが、一枚づつ根元からカットするので大変。

後半はプロにお任せしました。

男性2人で交代しながら、葉を全て落とします。

ピニャが全部見えてきたら、本来はテキーラと同じ円形のコアを差し込み、ハンマーで叩いて根を切り離しますが、今回は岩の間に生えていたので、細長いマチェテを何度も差し込んでやっとピニャを取り出すことができました。

ピニャの周りの葉の部分を綺麗にカットして収穫終了。30分以上かかる重労働です。

このサイズだと5キロくらいで、もしメスカルにしたら1/2本にもならないみたい。

5〜6年かけて育ったアガベなのに、それだけにしかならないなんて😱メスカルが少量生産になってしまうのがよくわかります。

この景色も本当に素晴らしくて😭最高の体験になりました。

無事トラックまで辿り着いた瞬間⬇️⬇️みんな本当に楽しそう。

もちろん、トラックの荷台に乗せてピニャは蒸留所に持ち帰りました。


ちなみに、山に自生しているアガベは、特に申請や許可なく誰でも収穫ができるそうですが、保護のために1株収穫したら2株を植えるというルールがあるそうです。
みんな、そのルールを守って山とアガベを大切にしているんですね。
自然の恵みをお酒にしていただいているという想いがより強くなりました。

今回素晴らしいツアーのアレンジをしてくれたWAHAKAオーナーのEduardoさん、 メキシコ側でアテンドしてくれたLups Leyvaさん、本当にありがとうございました😊

蒸留所の様子は改めてレポートさせていただきます。