タラベラ焼と美食の街と言われる食を求めて、オアハカからバスで4時間半🚌人生初のプエブラ訪問をしてきました。
今回の目的の1つ、「タラベラ焼き」は、2019年に世界で初めてメキシコとスペイン両国にまたがり世界無形文化遺産に認定されました。
それに先立ち1995年には特定産地のみ「タラベラ」というブランドを使用できると決められています。
メキシコではプエブラ州の4ヶ所とトラスカラ州の1ヶ所のみ。
ただ、これらの地域で焼けばなんでも「タラベラ」というわけではなく、伝統的な製造方法にのっとっていなければいけません。
ちなみに、プエブラ州で認定を受けている業者は9つのみで、タラベラ焼で使用できる色も6色(青、黄色、黒、緑、オレンジ、紫)のみ。
伝統的なものはブルー&ホワイトで、どこかオリエンタル(アラブ的)な雰囲気があります。
しかも、うつわの裏に必ずPUE,MEXと認識番号(DO4)と書かれています。
せっかくプエブラまで来たので、レプリカではなくて本物のタラベラ焼を買いたくて、中心地から歩いていける博物館も常設しているタラベラ アルマンド工房に行ってきました。
色々可愛くて揃えたくなりますが…スーツケースのスペースを考えて、伝統的なブルー&ホワイトのマグカップとお皿を1枚だけ購入しました。
もちろん、後ろの表記も確認済み😂
「タラベラ風陶器」と知らずに購入することもあるそうですが、強いこだわりがなければ、カラフルな「タラベラ風」でも全然可愛いし、プエブラで買ったことに意味があるのかな…とは思いつつ。
ここまで来たらやっぱり正規のタラベラ焼が欲しくなります。
尚、タラベラの生産方法や必要な釜、使用可能な色などの教育をきちんと受けてから、認可をとるのには約1年かかるそう。
メキシコの伝統文化の継承のために、時間とお金をかけている認証工房を応援したい
と実際に訪問してみて感じました。

お酒の文化からは離れてしまいますが、ぜひ一度行ってみて欲しい場所。
1日の滞在でも、街の雰囲気とタラベラ焼がズラリと並ぶ美しいショップ巡りを楽しむことができます。
最後にタラベラ焼について説明すると、イタリアのマヨルカ焼きがスペインに伝わり、その後スペインがメキシコを植民地化したのをきっかけにその技術がプエブラにも伝わりました。
そこにプエブラの伝統的な陶芸技術が融合して独特の陶器・タラベラ焼きが誕生。
今回の知識は、テキーライベントなどでセミナー講師をお願いしている西洋磁器史研究家の加納亜美子さんから教えていただきました😊
あみちゃんは、4月18日に著書『あたらしい洋食器の教科書』を翔泳社さんから出版するそうです。
Amazonから予約注文もできるのでぜひ。
私のメキシコ陶磁器の先生であり、メキシコのプロモーションのサポートをしてくれる大切な友人。
おめでとうございます🎉🎉