「死者の日」の象徴!カトリーナボトルのテキーラ「Dona Celia(ドーニャ・セリア)」 | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

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メキシコの伝統文化「死者の日」におすすめのテキーラを順番にご紹介してきましたが、最後は死者の日の象徴として有名な骸骨の貴婦人カトリーナのボトルデザインで、まさに死者の日のために作られたようなテキーラブランド!!Dona Celia(ドーニャ・セリア)をご紹介します。

ブランドのプロモーションのイメージ写真も、死者の日をイメージしたものが多く、死者の日にはかかせないテキーラです。


そういえば、知らぬ間にドーニャセリアのボトルがリニューアルしていましたが…😱日本では昔のボトルから順番に切り替えているそうなので、在庫がなくなり次第、⬇️の新しいボトルデザインのものに変わるそうです。

顔もドレスも違います。

レポサド(ブラックドレス)のデザインが可愛いなぁ…と思っていたらアガベクイーン❤️というキャラ設定らしい。スカルのついたハットもドレスも可愛い。


このテキーラは、カサマエストリの蒸留所でつくられていて、以前テキーラジャーナルでもインタビュー取材をさせていただきました⬇️

カサ マエストリ蒸留所で働く人々の生活とプライベートブランドの需要拡大テキーラジャーナルでは、2021年7月25日~8月9日に実施した読者アンケートでいただいた沢山のリクエストにお応えして、メキシコをはじめ世界中の「テキーラ業界で働く人々」にフィーチャーしたインタビュー企画をスタートしました。第3回目は、デスティラドーラ・デル・バジェ・デ・テキーラ(カサ マエストリ)蒸留所のセールス・ブランドコーディネーターBeatriz N…リンクtequilajournal.jp


ドーニャ・セリアは、ジャケ買いテキーラとして、ボトルデザインやコンセプトをウリにしているブランドなので、あえて製法についての説明はしませんが、よかったらつくり手の想いなどは、インタビュー記事を読んでみてください。


個人的にも大好きなブランドで、インテリアで3本飾っていたけど、リニューアルバージョンのボトルも欲しいです。新旧6本並んだら圧巻ですねクラッカー



日本の輸入社さんでは、まだアネホしか新しいバージョンではないので、ブランコとレポサドは、旧デザインボトルが好きな方は在庫があるうちにニコニコ 


⬆️Amazonのブランコの画像は、海外から画像を引っ張ってきたものかもしれず…実際の商品とは異なる可能性があるので、ご注意を。

紹介しておきながらすみません。。


⬆️こちらは、新しいボトルに切り替わっているそうです。

普段テキーラを購入している決まったお酒屋さんがある場合は、直接確認しても良いかもしれません。

ちなみに…

骸骨夫人「カトリーナ」は、死者の日を象徴するアイコンとして古くからメキシコ人に愛さ、今では世界的に有名になっていますが、なぜカトリーナが死者の日の象徴になったのか知っていますか?

1913年にメキシカンアート界の巨匠・版画職人でありアーティストのホセ・グアダルーペ・ポサダ(José Guadalupe Posada)氏によってカトリーナが最初に描かれました。


ポサダは、前回紹介したエスポロンのラベルのもとにもなったアーティストです。

『「死者の日」におすすめのテキーラのご紹介!第3弾は「ESPOLON(エスポロン)」』「死者の日」におすすめのテキーラのご紹介第3弾は、昨年CT SPIRITS JAPAN株式会社/CAMPARI GROUPから発売開始した「ESPOLON(エ…リンクameblo.jp


メキシコ革命前のメキシコ先住民の女性がヨーロッパの上流社会の貴族女性の伝統を真似する様を風刺した作品で、この帽子のスタイルは20世紀初頭にヨーロッパで流行した当時の貴族女性がかぶっていた帽子だそうです。


しかも、ポサダは「先住民を祖先に持つことを嫌悪する女性が顔を白く見せるために白粉を塗って、フランス風のドレスと帽子をかぶり、ヨーロッパの貴族女性の真似をしようとしている様子を風刺して描いた」と説明し、メキシコ🇲🇽の代々続く文化遺産を否定し、ヨーロッパ文化を真似する女性達にLa Calavera Garbancera(住み込みの・お手伝いさんの女性)」というあだ名をつけて風刺しています。

現在の、ファッション感覚で楽しむカトリーナとは全く違うところがルーツになっているのが驚きですよねポーン

ポサダとしても、まさかこの骸骨の貴婦人の絵が死者の日の象徴となるとは思わず描いた作品の1つでした。


その後、カトリーナを一躍有名にしたのは、メキシコを代表する壁画画家であり、メキシコ人アーティスト「フリーダ・カーロ」の夫の「ディエゴ・リベラ」による「Sueño de una Tarde Dominical en la Alameda Central(アラメダ公園の日曜の午後の夢)」という作品でした。

1946年から1947年の間に描かれ、メキシコシティの歴史的中心部のアラメダに隣接するディエゴ・リベラ美術館の主な作品です。


この作品には、近代メキシコ史上の著名人アラメダ公園を散策している様子が描かれ、作者のリベラと妻のフリーダ・カーロ、そしてフリーダの隣(ヒゲの男性)がカトリーナの作者であるポサダが描かれています。


この作品で初めて、顔だけでなくカトリーナの体と服装が描かれていますが、象徴的な帽子に合わせて、服も貴族女性の典型的な装いになっています。


リベラがここにカトリーナを描いたのは、メキシコ人が死を受け入れることに寛容であることを伝え、死者の日の起源であるアステカ神話の女神「ミクトランシワトル(Mictlantecihuatl)」または「死の夫人」をメキシコの重要な歴史として人々に語り継ぎたいという想いがあったからだそうです。

それ以来、カトリーナの名はメキシコ全土は勿論、世界中に広まり、人気は不動のものとなりました。


現在では、死者の日には街中にカトリーナのグッズが飾られ、カトリーナメイクとドレスを着た人々で溢れ、死者の日には欠かせないキャラクターとなっています。


このような歴史的な背景から、カトリーナはメキシコの歴史を受け継ぐ、メキシコで最も愛されている骸骨となりましたニコニコ

ぜひ今年の死者の日は、カトリーナの歴史やメキシコの伝統に想いを馳せながら…

ドーニャ・セリアをゆっくり味わってみてください。


とにかくボトルが可愛い😍ので、死者の日が終わったらインテリアとして飾っておくのをおすすめします。


ご紹介した写真は、ドーニャ・セリアのオフィシャルInstagramより。Login • InstagramWelcome back to Instagram. Sign in to check out what your friends, family & interests have been capturing & sharing around the world.リンクinstagram.com

死者の日に向けて、素敵な写真がいっぱいです。

ぜひ一度チェックしてみてください😊

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