ドン・ロドリゴ関連遺品が残る御宿の岩瀬酒造さんを初訪問 | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

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テキーラ仲間と日本🇯🇵とメキシコ🇲🇽の国交のルーツを辿る御宿の旅。
1723年創業の岩瀬酒造さんを訪問してきました。


茅葺き屋根の母屋には、1609年に御宿沖で難破したサン・フランシスコ号の帆柱が使われていて、御宿町の指定有形文化財になっています。



徳川家康の時代、一隻のガレオン船が御宿沖で座礁し、多数の乗組員が浜に漂着しました。
船名は「サン・フランシスコ号」。
フィリピンの臨時総督の任務を終えたドン・ロドリゴを長とする総数373名は、フィリピンからメキシコのアカプルコへ向かう途中でした。 

56名は亡くなってしまいましたが、残った317名は岩和田(現・御宿町)村民に救助されました。
この時、凍えた異国の遭難者を海女たちが素肌で温め蘇生させ、夫の着物や、食糧を惜しみなく提供したと伝えられ、これが日本とスペイン・メキシコの修好の契機となり、400年以上続く友好関係が続いています。
※岩瀬酒造さんHPより抜粋

岩瀬酒造さんは、大正時代より本格的に酒造りに力を入れ、昭和22年全国清酒鑑評会で首席を受賞したこともあるそうで、今回ご案内いただいた岩瀬能和さんで11代目になります。

先代の禎之氏(故人)は、戦前から海女の写真を撮り続け、毎日新聞社主催の展覧会で「総理大臣賞」を受賞した写真家でもあり、敷地内には写真が展示されたギャラリーもあり、無料で見学することができます。






東京から来たことを伝えると、お休み(土日休業日)にもかかわらず、岩瀬酒造さんでつくる日本酒のテイスティングまでさせていただきました。



メキシコのテキーラ蒸留所のアジェンダ(荘園)みたいな雰囲気の広い敷地と、温かいおもてなしに感動。

みんなでお土産に「岩の井」も購入させていただき、また自宅でゆっくり楽しみたいと思いました。

岩瀬酒造