興味深い本を見つけました
この和訳が、6月に発売らしく早速Amazonで予約しました。
メスカルをテキーラの母と言う方もいますが、実は歴史を辿ると少し違う解釈になります。
まず、テキーラとは?
アガベアスル(竜舌蘭の一種)を原材料とするメキシコ原産の蒸留酒。
メキシコ・ハリスコ州の地方自治体の1つである町の名前「テキーラ」に由来します。
CRT(テキーラ規制委員会)によって厳正に管理され、テキーラに関するメキシコ公式規則(NOMT)を満たしたものだけが「テキーラ」と呼ばれています。
そして、メスカルとは?メキシ
メキシコ最大の先住民の言語であるナワトル語の“metl(マゲイ=アガベ)”と“ixcalli(加熱した)”に由来する、所定の法律に定める指定産地内の野性または栽培されたアガベを原材料とするメキシコ原産の蒸留酒。
メスカルに関する公式規則(NOM-070)の遵守を促進し、製造管理をメキシコ政府から委任されたCRM(メスカル規制委員会)によって認証されたものだけが「メスカル」と呼ばれています。
同じアガベ由来のお酒ですが、生産地の特色や文化も違いますので、テキーラはテキーラ。メスカルはメスカルと考えると良いかな…と思います。
相違点は、こちらにまとめました。
https://tequilajournal.jp/mezcal/
そもそもそも、テキーラの歴史を簡単に説明すると、ハリスコ州が位置するメキシコの西部では、紀元前1500年前に遡る考古学的遺跡が発掘され、テキーラのルーツとなるアガベ文化が既に存在していたことを示しています。
その後、ヨーロッパ(スペイン)人が、アガベのお酒を蒸留するための単式蒸留器を持ち込んだことで、二つの国の文化が融合しテキーラが誕生しました。
18世紀に、テキーラ地区で製造された「アガベワイン」は、品質の良さで評判を呼び、次第に「テキーラ」と呼ばれるようになります。
1750年頃に、テキーラの製造を本格的に行う産業がスタートし、メキシコ革命の勃発(1910年)によって、テキーラに対する国民的価値が回復。テキーラは国民的結束と誇りのシンボルになり、1940年~1950年代には、テキーラは世界的にメキシコを象徴するアイコンになって今日に至っていますが、このアガベワインが、VINO MEZCALと呼ばれていたこともあり、テキーラ地区のメスカルワインというところから、メスカルがテキーラの母と言われているのでは?と推測されます。
同じ歴史と幼少時代を共有しているが、後にぞれぞれの歩む道と目的地は別々のものとなる。
テキーラやメスカル以外でも、いまでは原産地呼称を取得したアガベ由来のお酒があるので、アガベスピリッツ全てが同じものではありません。
ソノラ州原産の蒸留酒バカノラは、州内の山岳地で生育するエスパディン系のアガベパシフィカのみが使用されています。2000年に原産地呼称を取得。CSRB(ソノラバカノラ規制委員会)によって管理されているお酒。
ハリスコ州原産の蒸留酒ライシージャは、エスパディン、マキシミリアナ・バケル、アガベコッチ、アガベ・バレンシアナなどアガベアスル以外のアガベが使用されています。
2019年に原産地呼称を取得。
2000年に創設された民間団体で、ブランド認証やマーケティング及びブランディングを行うCMPR(メキシコライシージャ推進委員会)によって管理され、ライシージャに関するメキシコ公式規則(NOM)制定が近く予定されている。
など、アガベスピリッツにも種類が様々。
この本が、どのように解説しているのか?楽しみです
楽天でも発売中のようです。
テキーラやメスカルの日本語の本って、ほとんどなかったり、あっても内容が古いので…
見つけると嬉しい😆