そろそろミクストテキーラという呼び方を辞めませんか? | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

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テキーラは、原材料によって2つのカテゴリーに分けられています。
1.TEQUILA(テキーラ)
糖分の51%以上はアガベアスル由来でなければならない。残りはサトウキビの糖蜜やショ糖、ブドウ糖、トウモロコシなど他の天然由来の糖分を用いてもよい。

2. TEQUILA 100% AGAVE(100%アガベテキーラ)
糖分の100%がアガベアスル由来のもの。ラベルに“100% de agave”, “100% puro de agave”, “100% agave”, “100% puro agave”等のいずれかの記載がなされている。

この2つのカテゴリーは、メキシコのテキーラのオフィシャル機関であるCRT(テキーラ規制委員会)の規則として正式に記載され、最初にテキーラの公式機関を作ったときから決められているもの。

日本では、「ミクスト(mixto:スペイン語で“混合の”という意味)」という言葉が非公式に使われることが多く、この数年とっても気になっています笑い泣き

テキーラについて書かれたメディアの記事や、個人のブログ、SNSなどでもよく見かけますが、せっかく現地の正しい情報を伝えているので、そろそろこのミクストという言葉を使わないように出来たら…と。

ジャーナルでも伝えている、法律上は正式ではなく、最初のテキーラに関する公式規格ができて以来今日まで「テキーラ」という用語が正式に用いられているという説明がわかりにくいからか、または周りに言ってる方がいるからか…
根強い問題ショボーン


いまは、なかなか海外に行ける機会はないので難しいかもしれませんが、実は英語かスペイン語がわかれば、CRTのサイトにしっかり記載されているのと、メキシコ大使館が今年作成したテキーラパンフレットにも、正しいカテゴリーが掲載されているので、一度自分の知識をリセットして、もう一度勉強しなおしても…と思います。

ちなみに、CRTは1994年に創設された、メキシコ国内外でテキーラの原産地呼称の保護を主目的とした民間の非営利団体(NPO)。

テキーラメーカー、アガベ農家、瓶詰め業者、流通業者、メキシコ政府の代表から構成されています。
メキシコ経済省認可の下で、メキシコ公式規格(NOM-TEQUILA)の遵守とテキーラ製造の全過程を通じてその品質と真正を保証し、テキーラに関する検査及び認証を行う唯一の機関です。
https://www.crt.org.mx/index.php/en/

このサイトに、テキーラの規則などが全て載っています。
オープンな情報なので(ちょっと根気が入りますが)誰でも見ることが出来るし、最初のマーケット情報などもわかるので、テキーラについて真剣に勉強したい方は、ぜひこのサイトをみてみるべき!!

最近はSNSも多数あり、様々な意見があるので、正しい事が良いのではなく、楽しければいい!!美味しければ細かい事は気にしないって方も多いと思います。

昔は、間違えた情報を発信している方を見ると、訂正したい気持ちがフツフツと湧いてきて、人のミスをつつくような事をしてしまった事も。

実際、自分自身も人から聞いた情報を信じて使っていたこともあるので、結局はメキシコできちんと学びたい欲が出てきてから、正しい情報にたどり着いた経験があるので、長い道のりなのかもしれない。

今回、テキーラジャーナルをリニューアルした際に、徹底的に現地の情報に向き合い、情報を整理しました。
厳しく管理されているお酒だからこそ、基本の部分は法律に則り、正しい情報を伝えていきたいと思います。

ミクストテキーラという言葉、そろそろ封印していきましょうアップ
詳細は、テキーラジャーナルのサイトをチェックしてみて下さい。