クエルボのドンニャ・ソニアさんとテイスティングセッション&テキーラペアリングディナー | 目時裕美ブログ「Happy Drink Life」

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クエルボ社が経営するテキーラ村の中心地にあるHotel Solar de las Animasの1階にあるラグジュアリーなRestaurante Antigua Casonaで、ぐるなび「ippin」のインタビュー取材のためにクエルボのテキーラ・マイスターであるドンニャ・ソニアさんにマエストロテキレロのペアリングディナーを開いていただきました
ソニアさんとは、2015年10月にメキシコで開催されたクエルボ社主催のカクテルコンペティションDONS OF TEQUILA世界大会の際に初めてお会いして以来、クエルボの蒸留所を訪問する度にプライベートテイスティングセッションを受けさせていただいたり、大会の会場となった一般公開していないクエルボ社の新しい施設を見せていただいたり、毎年交流を続けてきました。
↑世界中から集結したファイナリストの皆さんとクエルボのアガベ畑で。ソニアさんからクエルボの原材料へのこだわりや、アガベの生産について勉強しました。
↑世界大会でのチーム日本🇯🇵とソニアさんの写真。貴重な1枚。
重厚な雰囲気のホテルのラウンジには、クエルボ商品がズラリと並んでいますが、ホテル名もですが、あまりクエルボが経営していることを前面に出していないため、他ブランドのテキーラもあったりします。
ホテルに到着すると、レストランの個室に通していただき、テイスティングレッスンがスタート。

グラスの上・下・真ん中で感じる香りの違いや、口の中で舌のどの場所で味わうかによって、同じテキーラでも香りや味わいが異なる事を教えてくれました。
舌先で感じるピリピリとしたアルコール感や、舌の裏、奥で感じる甘みの違いなど、テキーラにはバリエーション豊かな味わいがあるので、それぞれのパートで、個性を楽しみます。

ペアリングに関しても、まずは食材の素材の味を味わい、次にテキーラを飲み、どのような味の変化があるか、またテキーラ単体での香りや味と、食事と合わせた時の違いを感じながらマリアージュを楽しみます。
サルサやソースをつけない場合とつけた場合でも、同じテキーラなのに全く違った味わいになるのですが、今まで意識して食事をしていなかったので、驚きの連続でした。
1品目は、マッシュルームのソテーにブランコを合わせて。
2品目は、珍しい鴨肉のグリル・モレソースにレポサド、デザートのチョコレートケーキには、アネホを合わせます。
食後には、マエストロテキレロの新商品で、メスカルのようなスモーキーフレーバーのあるHUMITOをベースに、ローズマリーマルガリータを目の前でガーニッシュのローズマリーをスモークしていただきます。

ソニアさんのお話を聞きながらのディナーは、勉強になる事ばかりであっと言う間の時間でした。
「テキーラは製法や値段などで判断するのではなく自分の好みのテキーラが一番のブランド。
誰と、どこで、どんな気持ちで、どんなシチュエーションで飲むかが重要で、いいテキーラ・悪いテキーラという評価はなく、どのブランド・どのテキーラも素晴らしい。」

ソニアさんは、私たちの活動で一番大切にしている事を共有でき、彼女の経験から重みがある言葉で語ってくれます。
まさに、彼女の言葉の通り、テキーラは嗜好品なんです

日本ではテキーラの知識がある方だと、レアなブランドや、クラフト感があるブランドが価値があって、一般的なブランドや安いテキーラはそこまで評価される機会がなかったりする傾向がありますが、私自身70箇所以上の蒸留所を巡り、本当にたくさんの方にお会いして、それぞれのブランドについて教えていただくと、優劣をつけるのではなく、個性を尊重し、自分の価値観・好みで、好きなテキーラを選ぶという事が重要だとすごくよく分かります

ソニアさんは、もちろん自分が長年携わり、愛情を注いでいるクエルボを大切にしながら、ほかのテキーラ生産者やブランドにも尊敬の気持ちをもち、私達がクエルボだけではなく沢山のブランドをプロモーションし、生産者の方々と交流することを応援し、尊重してくれる懐の深さが素晴らしい

テキーラ業界を大きくしたいという思いは同じ。日本はもちろん、世界的にもクエルボが業界を牽引してくださるからこそ、テキーラが世界中で愛されるお酒になった事に感謝を忘れずに、ソニアさんの言葉をいつも思い出しながら、これからも信念を持って活動していきたいなぁと思っています。

素晴らしい経験となったディナーの後は、DONS OF TEQUILAのスピードチャレンジの会場にもなった、テキーラ村を見渡せるルーフトップバーへ移動してマルガリータをいただきました。

同じ場所に戻ってくると、3年前とは思えないくらい、メキシコ🇲🇽テキーラを取り巻く環境も、自分の活動や価値観も大きく変わり、夜景を眺めながら、感慨深いものがありました。

また次回ソニアさんにお会いするまでに、しっかり勉強をしてもっと成長していたいと思います。

アレンジいただいたアサヒビールの牧さん、いつもありがとうございます😊

今回のディナーの内容は、ippinのオフィシャル取材レポートページにてご紹介されますのでお楽しみに

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