ドン・フリオをつくるラ・プリマヴェーラ蒸留所ツアー後篇。
前編はこちらから
アガベ畑と蒸留所で製造工程を見学した後は、リニューアルされたテイスティングルームで、ドン・フリオのブランコ、レポサド、アネホと70周年記念につくられたクリアアネホを順番にテイスティング。
テイスティングルームは壁の色が以前の黄色から白になり少しシンプルになりましたが、4年前とほぼ変わらず。
ドン・フリオは原材料のアガベと、伝統的な製法にこだわっていることから、完璧なブランコをつくる事を1番重要視しています。
ブランコが美味しければ、その後樽熟成したテキーラも絶対に美味しくなるからという理由ですが、私自身も最近はアガベ由来の香りや味わい、ブランドの特徴を感じるブランコが一番好きなので、この考え方には納得
そして、たしかにドン・フリオのブランコはバランスも良く美味しい
テイスティングの時に必ずテキーラの色を確認するのですが、ドン・フリオのブランコはブルーやパープルの色がうっすら見えるのが特徴。
コレ、初めて知りました
テキーラに含まれるワックス(オイル)からくるものとのこと(悪いものではない)ですが、クリスタルの液体が、角度によってブルーやパープル光ってとても綺麗でした
続いて、レポサドとアネホを順番に試飲した後は、テキーラ界で今ブームとなっている新ジャンルクリアアネホ(クリスタリーノ)のテイスティング。
現在のマスターディスティラーのエンリケ氏が、フリオ・ゴンザレス氏から蒸留責任者を引き継いでから、はじめて中心となって手がけた新商品で、クリアアネホのジャンルとしても世界初
実は、2011年に訪問した際に、発売前のサンプルを飲ませていただいた経験もあり、また同じ場所で完成品を飲めるなんてとても幸せな事です
カクテルで樽香のあるテキーラを使いたいけど、色がついているテキーラだとカクテルの色が綺麗に出ないということもあり、樽の香りは残しつつ、カクテルにしても影響がないクリアなものをつくりたいということで生み出されたドン・フリオクリアアネホ。
テキーラはCRTによる規制が厳しいので、あまり自由に遊ぶことができないのでクリスタリーノ(クリアアネホ)のジャンルは話題となり、現在様々なブランドから発売されるようになりました。
ちなみに、他の蒸留所でも製法を聞きましたが特殊技術なのでフィルターを見せてくれるところはなく・・・活性炭や、セスロースのフィルターを使っていると聞きますが、実物はまだ確認できていないのでいつか見学できたらと思います。
今回蒸留所で紹介はありませんでしたが、ドン・フリオはまた新しいジャンルの先駆者として、5月に世界初のクリアレポサド「レポサド クラロ」を発表。


↓2014年の訪問時の同じスペースの写真
※2014年の訪問時は、このお部屋はサイン樽でいっぱいでしたが、全て新しくリニューアルされていました。
映画のようなストーリー性のある動画は、蒸留所のみで公開されていて、動画サイトはもちろんホームページなどでも見れない貴重な映像。テキーラにかけたフリオ氏の一生を振り返ります。
改めてフリオ・ゴンザレス氏のテキーラへの愛情と思いを感じたあとは、ミュージアムに飾られた樽にみんなでサインをさせていただきました。
現在飾ってある樽の中では、日本人初のサインなので、あえて日本語で名前を書く方も多かったです。
残念ながら、前回と前々回書いたものは見当たらなくなってしまっていました
※2011年に初めて蒸留所を訪問した記念にサインをした樽。ロゴも変わっていました。
またいつか訪問できた時に、今回のサインが残っていたら嬉しいな

ツアーの最後は蒸留所を出発して、アトトニルコの街のはずれにあるレストランへ移動しお待ちかねのランチライム。
レストランの中に入らずに、広いガーデンスペースを進むとドン・フリオのロゴを発見

なんと、私達だけのために、特別に屋外にテーブルセッティングがしてあり、自然に囲まれた場所での優雅なランチとなりました。
ドン・フリオのブランコのストレートやパローマ、コーラ割りなどを自由にオーダーして、ボリューム満点のメキシカンランチを楽しませていただきました。
グラスもドン・フリオのロゴ入りで、ドン・フリオづくし。
ゆっくりドン・フリオを堪能し、ツアーを振り返りながら参加メンバーで情報共有。
最後に、デザートとコーヒーをいただき楽しい食事の時間も終了し、専用車のバンでホテルまで送っていただきました。
朝からドン・フリオを学び・体験し・味わい・堪能した1日。
大変贅沢なツアーとなり、ドン・フリオの魅力を再確認させていただきました
現地で学んだ情報を、改めて日本でもしっかり伝えて行きたいと思います。