ずっと訪問したいと思っていたテキーラ村のアレッテ蒸留所。
今回、ドンフラノのオーナー・セルジオの紹介で、初めて見学をさせていただきました。
蒸留所オーナーの息子、エドゥアルド・オレンダイン氏の案内での蒸留所ツアー。
まずは、ブランドの歴史を学びます。
ボトルにもその馬の絵が描かれています。
日本で一時期輸入されていましたが、現在は終売してしまい、メキシコで買い揃える方も多い人気ブランド「アレッテ」。
1986年に、5世代続くテキーラの名門一家オレンダイン家の創始者ドン・エドゥアルドの孫である、エドゥアルド(メキシコでは親の名前を継ぐ方が多いのでみんなエドゥアルド
)とハイメ・オレンダインにより、テキーラ村に設立された蒸留所。

蒸留所内には、昔の写真が飾られています。
ちなみに、オーナーのエドゥアルド氏は、テキーラ村の元市長であり、CNITの現在の会長でもあるそう

テキーラ関係の有名なファミリー同士、いろいろと交流があるようで、セルジオとエドゥアルドさん(息子)も凄く仲良しでした。
↓完全に隠し撮り

蒸留所の場所も、中心地のクエルボ、サウザ蒸留所のすぐ裏手にあり、あたり一面に広がる蒸したアガベの香りに包まれながら見学をさせていただきます。
残念ながら、午後に訪問したため作業は終わっていたので説明だけ

ここでは、2台あるマンポステラ(圧力釜)で15間かけてアガベを蒸し上げ、その後15時間釜の中でアガベを冷ましたあと、ローラーミルで搾汁してアガベジュースを発酵させます。
発酵で使う酵母は、昔から変わらず使っているオリジナルのイーストを加えています。
テキーラの味わいにイースト(酵母)は大きな影響があるので、すごく気になるポイント。
この黒い刃は、1週間前に届いたばかりの、最新式のローラーミル。
こちらでは加水しないでタオナ(石臼)と同じように、ゆっくり蒸したアガベをすりつぶすようにして、アガベジュースを搾汁する機械です。
オートマティックタオナ
と呼んでいました。

加水しないため、アガベ本来の味わいを感じることができます。
どんなテキーラになるのか楽しみ!
蒸留機は2種類のサイズを使い分けています。
大きめサイズで1回目。続いて少し小さいサイズで2回目を蒸留します。
以前使用していた古い蒸留機も残っていました。
樽の貯蔵庫では、オーストラリアからきたバーテンダーの皆さんのツアーを実施していて、エドゥアルドさんの父親であるオーナーにご挨拶だけして、テイスティングルームへ。
名馬のアレッテも、ここに展示。
最近、メキシコでもメスカルやビールなどのクラフトブームがあり、アレッテでも海外向けに新しいボトルを作ったそう。
中身は同じですが、ブランコで1本500ペソと、従来の商品より少し高め。
ここでは、フルラインナップで試飲をさせていただきましたが、ボトル購入も可能で、早速一緒に行ったメンバーが、クラフトタイプのボトルを購入し、サインもいただいていました。
歴史あるブランドにふさわしいアンティーク感。
今回、時間もなくかなり駆け足で回ったので、また稼働しているタイミングで、ぜひ訪問したいと思います。
それにしても、念願のアレッテ蒸留所見学
本当に嬉しかったです。
