以前から、蒸留所で質問する度におかしいな?って思っていた情報の1つ。
アガベに雄株・雌株があるという事。
私自身も、ずっとそう覚えていたのですが、今回アガベ畑の見学に行き、案内をしてくれた方がすごく詳しい方なので、
色々突っ込んで聞いてみました。
収穫のタイミングで、キオーテがあるもの、ないものの違いはありますが、植物学上では、雄株・雌株の違いはないそうです。
作業の段階で、キオーテが生えてないものはコゴージョが残っているため、メタノールや苦味のもとになるため取り除く作業をするので、現場では分けることが多いそうです。
実は、全てのアガベにキオーテは生えるそう。
ただ、アガベの生育にはそれぞれ違いがあり、キオーテが生える前に成熟して、収穫されてしまうものが多いため、今まで2つの種類に分けていたようです。
コゴージョの中にある、キオーテになる部分を見せてもらいました。
↓この中心部分
小さな丸い芯みたいになっていますが、実は甘みもあり、食べてみると周りの部分とは食感も糖度も全く違います。
このアガベは、キオーテになる前に収穫されましたが、この丸い部分が春には伸びてきて、キオーテになるそう

今まで疑問に思っていたことがスッキリ!
知らないで間違えたことを覚えてるって怖いですね

ちなみに、アガベの生育に関してですが、CRTが何株どの畑に植えられて、実際に登録された畑に植えられたかチェックするそうです。
イフエロと呼ばれるアガベの子株は、カットされてから2〜3ヶ月乾燥され、5月からの雨季に植えられる事が多いそうです。
雨が降る事で、根が長く伸びてしっかり畑に根付く事ができ、栄養を蓄える事ができます。
ライム、グレープフルーツ、パイナップルの例えで、3種類のサイズがあり、それぞれのサイズごとに分類されて植えられます。
3年生き延びる事ができたら、アガベはそのまま成熟して育つと言われていますが、アガベ不足や、高騰化の問題もあり、これからよりアガベの生産が重要になりそうです。
ちなみに、収穫は7人くらいのチームで行われますが、ヒマドールは日給35ドル。
テキーラ産業に関わる仕事でも、高給取りと言われりヒマドールの仕事。
アガベ不足の影響を受け、これからテキーラビジネスも変わっていきそうです
