クエルボ蒸留所やアガベ畑は「テキーラの古い産業施設群とリュウゼツランの景観」として、メキシコの世界遺産のひとつに登録されています。
テキーラ村の蒸留所から、約30分ほど山に向かい、テキーラ火山を背景に広がる広大なアガベ畑に到着。
クエルボでヒマドールとして40年近く働いているイズマさんに、収穫のデモンストレーションをしていただきました。
クエルボでは、アガベの葉先に蝶(蛾)が卵をして、幼虫がアガベのピニャの部分に入らないように、成長過程で4回バルベオ(アガベの葉先をカット)します。
4年目から、毎年1回収穫に向けてバルベオしますが、
1回目(4年)をフアロソート。
2回目(5年)をアルボソート。
3回目(6年)をエスコベタ。
4回目(7年)をガスティガド。
と呼ぶそうです(もしかしたら聞き間違いもあるかも
すみません)

アガベの葉は、最近はリサイクルされて工芸品になっていますが、昔は万能薬として、絞った汁でハンドクリームにしたり、腰痛の薬として使っているそうです。
ほとんど汁は出ませんが、葉を絞ると液体が出てくるのを見せてもらいました。
水分はないと勝手に思っていたのでびっくり

クエルニート(水牛の角)は、ショットグラスの代わりとしてだけでなく、ハンドクリームを入れて持ち歩く用にも使われています。
最後に、アガベを運ぶ役割で働いているロバの背中に乗せてもらいました

馬に乗った事はありますが、ロバに乗るのは初体験

可愛かった。
クエルボのアガベは、7年かけて育てられかなり糖度が高いものを使用しています。
高級ラインだと、8〜10年ものも使われています。
ちなみに、キオーテはピニャの栄養を吸ってしまうので、カットしてしまいますが、もし花を咲かせた場合は150個のタネができるそうです。
イフエロス(子株)からの株分けでないと効率的ではないので、クエルボはタネからの栽培はしていませんが、蒸留所によってはブルーアガベもタネからの栽培をしているところもあります。
新しく聞く情報も多く、本当に勉強になりました

天気も良くて、一面のアガベ畑からパワーをもらいました。