パトロン蒸留所レポート第3弾は、シュレッダーラインの製法のご紹介から。
アガベの加熱まではタオナラインと同じ工程で、シュレッダーは一般的な5段階式のもの。
加水しながら、アガベをしぼっていきます。タンクはステンレスではなく、タオナラインと同じく、パインウッドの発酵槽を使用。
シュレッダーラインでは、バガスはいれずに発酵します。
タオナラインより少し大型の、銅製の単式蒸留器で2回蒸留します。
普段はなかなか入れない、ラボ(研究室)の見学も、撮影もOKというかなりオープンな蒸留所です。
こちらでは、毎日酵母の研究や成分チェックを行います。
そして、ついにテイスティングです。
まずは、タオナラインとシュレッダーラインの、加水をしていない55%の状態のものと、40%のものの香り、味わいをチェック。
そして、ついにテイスティングです。
まずは、タオナラインとシュレッダーラインの、加水をしていない55%の状態のものと、40%のものの香り、味わいをチェック。
パトロンシルバーは2つのラインを、加水していない55パーセントの状態で、50:50の割合でブレンドしていて、日本未入荷のROCAシリーズはタオナラインのみを使用。
続いて、樽の熟成庫へ移動

パトロンのロゴ入りの樽が綺麗に整列されています。
各ブランドにより、6酒類の樽が使用されており、ここからブレンドをしていきます。
樽の熟成庫のテイスティングルームでは、自分で好きな配合でブレンドをして、自分好みのパトロンを作って味わうことができます。
参加したみんなで、お互いのオリジナルパトロンの味比べをして、楽しいテイスティングタイム。
とっても貴重な体験です

続いて、蒸留所内で行われているボトリングの作業を見学。
ここは、ガラスで仕切られた外からの見学です。
Tシャツの色別に、役割が決まっていて、1チーム30人で1つのラインを担当します。
最後は、パトロン社の環境への取り組みに関して。
バガス(アガベの絞りカス)をリサイクルしていますが、まず自社のバイオ倉庫で、土と肥料を作り蒸留所内の、自社畑でオーガニック野菜を育てています。
パトロンのアガベ畑では、同じくこのリサイクルした土を使ってアガベを栽培しているそうです。
ロスアルトスの土は赤土で、以前はアガベのブルーと赤土のコントラストが目立ちましたが、最近はほとんどの畑はオーガニックに移行中で、雑草が、生えているため、土の色はあまり見えません。
続いては、水のリサイクル。
テキーラを作る過程で使用したお水は、全てろ過装置を使用して再利用しています。
何層にも分かれてフィルターが設置されていて、茶色いアガベの香りがする水が、最後には香りがないクリアなものに。
濾過した水は、もちろんテキーラや飲料水としては使わず畑や野菜の栽培に使用しているそうです。
パトロン蒸留所では、すべての工程を包み隠さずに見せ、説明してくれます。
セレブのテキーラの代名詞として、華やかなイメージが強いブランドですが、ブランドイメージにプラスし、堅実で信頼が出来る商品であることを、改めて感じました
