サウザといえば、メキシコでもトップセールスを誇る3大ブランドの1つ。
テキーラをはじめてアメリカに輸入したのもサウザで、「テキーラ」というメキシコの地酒を大きく世界に広めて、日本をはじめ世界各国でも愛飲されるきっかけを作ったブランドです
サウザ家はテキーラの名門一家と呼ばれていて、通りの名前にも「SAUZA」とついているほど有名。
メキシコでも知らない人はいません。
敷地の壁画には、サウザがテキーラ造りを始めた頃のストーリーが描かれています。
テキーラを飲んでからの幸せや悲しみ、狂気、矛盾などを表現しています。
アガベの上にも鶏が乗っていますが、創業者のドン・セノビオ・サウザ氏が鶏が好きだったそうで、
サウザ蒸留所のいたるところに鶏が描かれているのも特徴。
もちろん、ボトルやロゴにも鶏の絵が使われています。
サウザ家のストーリーを聞き、敷地を見学後、テキーラの製造過程に入ります。
ちなみに、今回は蒸留所内は撮影が一切禁止されているため、画像はありません。
まずは樽について。
ケンタッキーのアメリカンオークの中古樽を使用していて、
樽の内側をチャー(焼く作業)していますが、この焼き加減がブランドによって違うのが特徴。
商品化はこれからですが、ワイン樽も使っているそう。
オルニートスのレポサドが一番トーストが浅く、レポサド、アネホへとより焼き加減が深くなり、真っ黒に焼いた樽は、オルニートスブラックバレルで使われています。
樽はレポサドで10年間で4〜5回、アネホで3回、エクストラアネホ2回使用されています。
続いて、サウザ最大の特徴であるディフューザーを見学。
通常はアガベを圧力鍋かレンガ製のオーブンで蒸し焼きにしてからアガベジュースを絞るのですが、その過程を経ずに、生のアガベを細かく粉砕し、ホットウォーターとスチームで加熱してからそのまま絞汁、発酵の過程に入ります。
無駄も少なく効率的で、アガベ本来の味もしっかり残るため、この技術が使われています。
アガベは、皮を多めに残したタイプが使われます。
皮を深くむきすぎないことで、辛みや苦みの味わいがバランスよく残り、テキーラらしいインパクトのある味になります。
ちなみに、ミクストのテキーラは、アガベジュースにコーンシュガーを加えて作られます。
どちらも、メキシコ原産の材料なので、一般的な糖蜜を使ったものとも違う味わいがあります。
発酵は自然発酵プラス酵母を加えて26時間。
64000リットルの巨大なステンレスタンクが使われています。
蒸留器は、1回目がタワー型の大型なものを使い、2回目は一般的な蒸留器。
スリージェネレーションのみ、3回目の蒸留が行われます。
ボトリング工場は見学不可でしたが、全て自社でボトリングしているそうです。
一通り蒸留所内を見せていただきましたが、大変清潔でシステム管理もきちんとされており、規模も大きく、さすが名門サウザという威厳のある場所でした。
つづいて、創業者の自宅だった場所へ移動してマルガリータタイム。