ボーイフレンド(腐) | TRIP 嵐 妄想小説

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嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。

 

 

♦10

 

 

 

 
 
……う………ん…さみぃ…
 
底冷えする寒さが身体の下からダイレクトに伝わってくる。
ひんやりまとわりつく空気も、肌を刺すみたいで。
 
目を閉じたまま、身を縮こませて自分をあっためようと僅かに動くと、なんか身体の下でジャリって感覚がする?
頭を動かすと、頬がぺたんって、池に張る氷みたいな平面に触れた。
 
つめたいっ!!
 
何!?ここは冷凍庫の中?
 
驚いて飛び起きると、
 
「ハッ…ハックシュンッ!!」
 
でっかいくしゃみが出てぶるっと震えた。
 
「凍っちゃう凍っちゃう」
 
ガタガタ震えがきて自分を抱きしめた。
 
風邪ひいたらまずいよ…仕事いっぱい詰まってるのに。
それに、結構無理な体勢で寝てたのか、身体のあちこちがバッキバキに痛い。
キョロキョロと周りを見回したけど、薄暗くて良く見えない。
 
「…ここ、どこだっ!?」
 
もしかして本当に冷凍庫??
俺、凍らされちゃうの?マグロじゃないんだからさ…。
 
恐る恐る手探りで自分のいる場所を確認した。
 
今俺が座ってるのは、キンキンに冷えたツルッとした平らな石の上っぽいけど、なんか触った手のひらに、細かい石のような硬いものが沢山くっ付いてくる。
 
パンパンって手を払って、今度は
両腕を思い切り平行に伸ばすと、すぐに壁が触れた。
ここって結構狭いのかも?
 
少しつづ薄暗さに目が慣れてきて、ぼんやりとだけど、俺の前には横の壁より暗い色の、頑丈そうな壁がそそり立っているのが見えた。
触ると氷の柱みたいに冷たくて、冷気を放ってる。あ、レバーがついてる。これ、ドアだ!
 
じゃぁ、後ろは?
四つん這いで移動すると、すぐに突き当たった先は、一段床が高くなってる。
触ると、やっぱりフローリングで、奥まで続いてるみたい。
 
フローリングの廊下と、ドアに挟まれたここは、
 
「玄…関?」
 
そして俺が寝ていたのは、
玄関のたたき?
 
「えっなんで玄関?」
 
ていうか
 
「どこの玄関っ?見覚えねぇぞ???」
 
なんで俺んちじゃないの?
なんで??
 
「また……まさか!?」
 
あの時の事が思い出されて一気に血の気が引く。
朝目覚めたら知らない人の家で…。
 
いや、まさかもういくらなんでも。ナイナイ、ナイナイ。
頭を横に振って全否定し、一生懸命記憶をたどる。
 
ええっと、昨日の夜、昨日の夜…。
そう…ニノに誘われて……
 
そうだ!ここ、玄関のたたきなんだから家主の靴があるだろ!?
 
玄関に置いてある靴らしき物を、飛びかかるようにして掴んだ。
薄暗くて細かいとこまではよく見えないけど、これ、ニノがいつも履いてるサンダルに間違いない!
 
良かったぁ。知らない人の家の玄関のたたきで寝てたんじゃなかった!!
 
ホッとしたら、ニノに文句の一つも言いたくなってしまった。
勿論こうなったのって俺の自業自得なんだろうけどさ。玄関先で…なにもたたきで寝かさなくてもさ。
寒さが身に染みすぎて凍りそうだよ…
 
「ひどいよニノ…」
 
そういえば今、何時だろ?
お尻のポケットに入れた携帯を取り出すと、
 
 
 

 

 

 

 

 

 

          Writing by ハニーゆず  Special Thanks!