ボーイフレンド(腐) | TRIP 嵐 妄想小説

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嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。

 

 

♦4

 

 

やっぱり帰った方がよさそう・・・・俺かなり酔ってるみたいだし。

 

って、思ってるそばから足が縺れる。

 

「大丈夫?」

 

「平気平気」

 

笑って手を振って離れて行く。背中に心配そうな視線を感じたけど。このくらいは平気。

 

・・・な筈・・・・・・

 

部屋を出れば空気が気持ち良くて、ちょっと意識がしっかりとしてきたかな? だったらもうちょっと飲んでも大丈夫だったかな?

 

でも、次の日を考えるとな~?

 

ぶつぶつと呟いてたみたいで、俺とすれ違う人が何となく避けて行くのは気のせい?

 

酔ってるって自覚があるから、大丈夫だよな俺。そう思うと変に笑いが込み上げて来て。

 

一旦笑い出すと止まらなくなりそうで、人目がある場所では流石にそれは駄目だろ・・・って、くすくす笑い出してる。

 

こうなると楽しくなってしまって、自然とステップを踏みたくなるのも常套。

 

気分はステージに立ってる俺。

 

 

 

スポットライトおん!!

 

ピッと、つま先が一歩先に伸びる。

 

目を閉じると・・・あれ? ちょっとくらっとしてる?

 

でも平気。こんなのは何てことないから。

 

目を開ければ人だかり。皆が俺のダンスを待ってくれてる。

 

指は既にカウントをとってる。頭の中にはイントロが流れ出して。

 

とん!!

 

軽くつま先を跳ねて、腕が伸びた先に視線が泳ぐ。

 

ワンステップ

 

ツーステップ

 

すぐに軽くジャンプ、着地と同時にターンをいれる。

 

どよめく会場。ノリは上々じゃん?

 

俺の気分も最高!!

 

空気も冷たくて、火照った俺の身体には丁度いいじゃん!

 

続けてターンを繰り出して、ステップを踏んで。

 

視界がグラッと歪んだのは気のせい!

 

くらくらするのは気分がいいから。

 

思い切りダンスするのって、気持ちがいいもんな。何だか今日は妙に開放的な気分で踊れてるし。

 

このままずっと踊ってられそう。

 

ああ・・・っ! 歌いたいっ!!

 

俺の為に集まってきた観衆に是非とも聞かせたくなってきた。

 

俺がターンするたびに上がる歓声。ジャンプする毎に悲鳴が上がる。

 

こんな気分になるなんて滅多にないし、ここは一発奮発して歌も歌おうか・・・

 

思い切り息を吸い込んだ瞬間。

 

視界がぶれた・・・

 

えっ!?

 

今まで俺の視界にはファンの子達が見えていたのに・・・段々と、視線が登って・・・

 

え?

 

スローモーションのように視界一杯に頭上の風景がみえて・・・行く?

 

あれ!?

 

俺もしかして・・・倒れる・・? ・・のか!?

 

 

 

「智君っ!!」

 

耳に馴染んだ声。次いでガッ・・・身体を支えられた感触に、変に安心してしまった。

 

誰だ!?

 

「何してるの!? 智君!!」

 

ぼやっとした視界に翔君の顔が入ってきた。

 

「へ? しょう・・・くぅん?」

 

あれ?

 

おかしいぞ?

 

声は翔君なんだけどな、顔がぶれて見えるぞ?

 

「公衆の面前でなにか暴れてる人がいるって、騒いでるから見に来てみれば・・・

 

智君何してるの」

 

呆れたように言ってる翔君は、俺をしっかりと支えてくれてる。もしかして、俺・・・倒れそうなところを助けられたのか?

 

「全く・・・」

 

ぼうっとしてくる頭では今の状況を判断できるわけなくて、俺の肩を抱えてるように翔君が歩き出す。俺はただついて行くだけ・・・

 

一体何処に向かってるのかなんて分かるわけもない。

 

「しょう・・く・・」

 

「ちょっと黙ってて?」

 

どこに向かってるのか聞こうと思ったのに、ぴしりと遮られた。

 

なんだよ・・・

 

ムッとしてる内に・・・段々と気分が・・・

 

「しょ・・・ちょ・ちょっと・・・まて」

 

「え? 智君、もうすぐだから、我慢してっ」

 

足取りが早くなって、何処かに入ったのは覚えてる。

 

「智君! はい、ここトイレねっ!!」

 

押し込められた所で俺の記憶は途切れた。

 

 

 

くらくらした感じは幾分残ってるけど、ハッと記憶が戻った所は見慣れない部屋だった。

 

「智君? 気がついた?」

 

さっきはぶれぶれだった翔君がしっかりと見えてる。

 

「水飲む?」

 

ナイスなタイミングで差し出されたコップ、一気に飲み干した。

 

「ふぁ~~~っ 生き返ったー」

 

「相当飲んでたね」

 

「俺? 酔ってたとは思うけど・・・」

 

「相当酔ってましたよ、立派な酔っ払いでしたよ」

 

笑いながらもう一杯水をくれる。

 

「千鳥足で、ぐでんぐでんでしたよ」

 

「失礼だな、踊ってたんだよ」

 

しかも気持ち良くな。

 

「はいはい。踊ってたんだね」

 

くすくす笑う翔君。そんなにおかしいか?

 

「気分は?」

 

「上々!」

 

「ほんとに?」

 

何かと面倒見のいい翔君には俺は一体どう映ってるんだ? 

 

「楽しかったんだ」

 

「楽しい・・・気分だな」

 

にこにこ笑ってる翔君の服が乱れてるのを見て、漸く・・・気がついた。

 

「・・・もしかして、俺・・・翔君に迷惑かけた?」

 

トイレに入ったまでは覚えてるんだけど。

 

「大丈夫、智君の酔っ払いには慣れてる」

 

「どーゆー意味だよ」

 

日頃の行いを考えると、強気に否定も出来ないけどな。でも、そんなに酔っぱらうと酷かったか?

 

「と・・・とにかく、謝る。悪かった、ありがとう」

 

「ふふ、そういう潔いところが智君の智君たる所以だな」

 

・・・・・・難しい言葉は使わないでくれないかな。

 

「じゃあ、気分も良くなったみたいだし、送って行こうか?」

 

翔君の声が急に優しくなった。

 

同情されてるか? 俺!?

 

「それとも、俺ともう少し飲み直す?」

 

声ばかりか・・・視線まで優しく感じるのは・・・

 

気のせい?

 

 

a 翔君とさらに飲む

 

b 翔君に送ってもらう

 

 

 

 

 

 

          Writing by 青居群青衆  Special Thanks!