「他者依存体質」から「自習体質」への脱却(模試の成績だけでは見えないもの) | 天王予備校(高知県) ウサ山先生の塾日記

天王予備校(高知県) ウサ山先生の塾日記

方法論ではなく
やり切る能力(人生観)を改める

大学受験に必要な能力
「量をこなす能力」を身に付ける

今日は9時半から16時まで

 

三者面談・入塾面談・個人面談が

 

ぎっしりと詰まっています。

 

クーラーを発明した人が

 

ノーベル賞をもらっていないのが

 

不思議でならないウサ山です

 

 

 

  個人面談で                具体的な内容を語れる子は大丈夫 

 

昨日は朝倉教室で

 

夏休みの過ごし方についての

 

個人面談を行いました

 

 

 

他者依存の

生徒さんは

メガ盛りの

漠然とした計画を

たてがちです。

 

 

 

 

対して

 

自習体質の

生徒さんは

スリムで

ピンポイントな

具体的な計画に

なっています。

 

 

 

例えば

 

帝大系の理系の学部を志望する生徒さん

 

「英語と化学の2科目に絞って

 

知識の確認を行っています。

 

化学にこれだけ時間を割くと

 

案外抜け落ちた知識があることがわかり

 

この夏にそのあたりを中心に復習し

 

英語についても

 

英文精講をもう何周かする予定です。」

 

スラスラとよどみなく答えてくれます。

 

 

二次試験の学習状況を尋ねても

 

「数学は大問4つのうち

 

1つは完答できそうで

 

残りは小問(1)(2)までは

 

それなりに記述できそうです。

 

 

英語については

 

野中先生の添削も初め

 

少しずつですが

 

こなせています」

 

こちらが安心する内容を

 

きちんと伝えてくれます。

 

 

少なくとも

高3の夏には

この生徒さんのように

自習体質に

なっていることが

みんなが羨望するような

大学に合格するための

必要条件ではないでしょうか

 

東大や京大に合格していった子から

 

「今日は何をやったらいいですか」

 

「成績の上がる方法はありますか」

 

そんな質問を受けたことはありません

 

 

 

 

 

 

 

 

  「他者依存体質」を「自習体質」に   改められるかどうか

 

 

受験勉強は

 

次の3つのステップから構成されます

 

① 理解する(わかる)

 

② 再現できる(自力で解ける)

 

③ 速く正確に解ける(合格点を超える)

 

 

授業は①

 

授業後の復習は②

 

受験勉強は③に対応しています

 

 

「教えて・教えて・・・」

 

これは①の部分に相当し

 

高1の段階ならまだしも

 

高3の今の段階で

 

「なんかいい授業ないっスか」的な人は

 

ライバルが第4コーナーを走っている時に

 

スタート地点近くでうろちょろしている

 

結果は推して知るべしです。

 

 

 

 

 

  中学受験の場合

 

四谷の演習シリーズを与えると

 

黙々とこなしていく

 

出来なかった問題は

 

解説を食い入るように見つめる

 

こんな子は自習体質ができています

 

当然模擬試験を受けたら

 

優秀者の1枚目上半分に掲載されます

 

 

 

見返しノートを

 

目の前で作らせて

 

明日は見返しノートの

 

ここからここまでチェックするよ

 

ここまで言わないと

 

勉強しない子でも

 

算数の出来る子や

 

瞬発力のある子は

 

やはりランキングに掲載されます

 

 

上の2人

表面的には

同じ成績に

見えますが

大学受験において

その成績は

天と地の差が

ついています

 

 

 

  高校受験の場合

 

 

追手前を受ける子が

 

「先生他の問題ないですか

 

この問題集は何回も解いて

 

全部できるようになりました」

 

統一模試の成績はいつも200点超え

 

こんなタイプの子が

 

一定数います

 

その後の大学受験でも

 

それなりの学校に進みます

 

 

 

対して

 

次回はこの範囲をチェックする

 

宿題はこの部分を解いて来ること

 

そういう指示に対して

 

「えー!」と

 

不満そうな声を出す子は

 

仮に追手前に受かったとしても

 

1年の学年末の頃には

 

惨憺たる成績になり

 

本人ももはや復活の意欲は0

 

そんなケースは

 

枚挙にいとまがありません

 

 

 

まあ高校入試は

 

範囲も量も

 

薄い出し汁のようなもの

 

内申の問題を除けば

 

理科や社会は

 

正直中3の秋からでも

 

十分間に合います

 

 

塾ですから詰め込みはします

 

この子高校に進んで

 

大丈夫だろうか

 

内心忸怩たる思いもありますが

 

不合格になれば塾のせい

 

押し込まざるを得ません

 

 

 

もっとも

 

今の大学入試は

 

大学を問わなければ

 

どこかに入っていきます

 

 

国際や小津の場合

 

共通テスト模試

 

得点率30%台の生徒(下位20%以下)が

 

産近甲龍の指定校を手に入れます

 

クラブにいそしみ

 

友人との交流で

 

社会性も十分に磨き

 

教科書の内容は

 

よくわかってないけど

 

とりあえず産近甲龍は手に入れた

 

それはそれでありだと思いませんか

 

 

「教えて・教えて君で」

「他者依存」であろうが

大学受験に重きを

置かない人生観であれば

ショートカットの

美味しいコースです

一本筋が通っていて

すがすがしささえ

感じます

 

 

 

 

  大学受験の場合

 

上記の「国際」「小津」の

 

指定校のケースに見られるように

 

万人が万人

 

「他者依存」を「自習体質」に

 

改める必要はありません。

 

 

 

中学入試で

 

ランキング1枚目上半分に

 

掲載される才能があるなら

 

「岡山・広島」くらいまでは

 

そもそも受験勉強らしいことを

 

やらなくともあっさり合格します

 

 

問題なのは

 

ごくごく普通の子

 

このような生徒さんが

 

「岡山・広島」以上を狙う場合です

 

 

 

「いい参考書は無いっすか?」

 

「いい講座は無いっすか?」

 

「駿台さんが私を引き上がてくれる!」

 

こんな「他者依存体質」では

 

戦い抜くことはできません。

 

歩いて行くのは自分

 

その辺の覚悟が必要になります。

 

 

 

「誰よりも遅く来て」

 

「誰よりも早く帰り」

 

「なんかいい方法無いっすか」的な人

 

 

嗚呼勉強か

とりあえずスマホに手を伸ばす

 

やってられんなあ

とりあえずスマホに手を伸ばす

 

教科書を開いて

とりあえずスマホに手を伸ばす

 

10分後

とりあえずスマホに手を伸ばす

 

 

普通の才能の子が

 

これをやったら

 

確実にアウトです

 

 

個人面談で

 

「チェックをするから

 

代ゼミのノートを見せて」と言うと

 

生徒曰く

 

「何回も見ることが出来るから

 

ノートは取ってない」

 

思わずこんな顔になりかけます

 

 

 

決して

 

話を盛っている

 

わけではありません。

 

今の進学校(特に私立)は

 

こんな生徒が多数在籍しています。

 

 

そんな場合は

 

「指定校なんかどう?」

 

話を振るのですが

 

その部分は大人の会話

 

「私立は高いからやめときます」

 

どう対応したらいいんでしょうね?

 

 

 

 

優柔不断を貫き(?)

 

とどのつまりは

 

共通テストで

 

やっぱり点が取れない。

 

 

万歳システムを前にして

 

「どこにする?」

 

お通夜のような三者面談

 

とりあえず四国内の私学に…

 

 

指定校の時に

 

もっと上のランクの私学を

 

楽に手にすることが出来たのに

 

後悔しても

 

後の祭りです

 

 

 

 

医学部に行きたい

 

神戸大以上に受かりたい

 

そんな思いであれば

 

なおのことです

 

 

この夏は最後の最後のチャンスです

 

何度でも言います

 

みんなが行きたいと思うような大学を

 

志望するのであれば

 

「大学受験仕様」に

 

「生き様」を変えるしかありません。

 

 

「過ちを改むるに・・・」ではないですが

 

是非改めて下さい。

 

 

  夏休みの課題は8月10日迄

 

宿題の進み具合はどうですか

 

中学生はもう終了した子が出始めています

 

高校生はまだ配られていない科目がある

 

そんなとんでもない学校もありますが

 

大人もいい加減ない人はいい加減

 

他山の石として

 

私たちは8月10日期限を死守したいものですね