オオシモフリスズメ 兵庫県 西播磨地方 2024年 4月11日 | 昆虫漂流記

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オオシモフリスズメ

兵庫県西播磨地方

2024年 4月11日


昨晩は春の三大蛾を探しに出かけた。

オオシモフリスズメの日本海側の北限は金沢市付近と云われ、南は南信州付近と云われている。

関西では平野部の公園などで見つかる事があるが、桜と云えば頻繁に消毒されてしまう樹木なので、桜があれば必ず生息しているという訳でもないだろう。

さて、先日の観察で此処でイボタガは3月31日に確認したが、飛翔していたので観察だけにとどまった。イボタガも初見を目的とすればもっと早い時期に発生しているだろう。

さて、ソロソロ他の種類も多く出現しているだろうか?と昨晩出かけたわけだが、現地に8時前に到着してから街灯巡りを行ったが、蛾の個体数も少なく諦め気分だった。
彼方此方歩き回っている間に、此処で春に出会う顔なじみの蛾屋さんに出会ったので、少し話し込んで色々とお話を聞かせて頂いた。
時間は9時15分頃になり、「そろそろ帰ろうか!」と話を済ませて、車をほんの少し走らせた街灯で2匹のオオシモフリスズメが飛んでいるのが車中からも観察が出来た。
オオシモフリスズメは人気がある蛾なので、自分が標本に持っていない1雌だけを採集し、雄は撮影だけに留めて置いた。
標本箱に並べても、時間の経過と共に油が染み出すのと、標本箱の中で大きな蛾が場所を大幅に占めるのはどうも苦手なので最小限の収集だ。雌を採集しながら云うのも何だが、来年も姿を見せてくれる方が嬉しいものです。
昨夜は、そんな春に桜の花の下での一夜の出会いだった。

 

雌個体、雄よりも一回り大きい。

傷が付かないように慌てて採集した為に写真は1枚だけだ。

 

此処から下の写真は全て同じ個体で雄になります。

お尻の部位が面白い構造ですね。


ところで、明日、土曜日は、ギフチョウ観察会に参加するチャンスだが山を登るほどの元気は残っていないので、花粉と黄砂で汚れた自宅網戸を洗い、パソコン前で簡単にブログを更新してるザマです。