ハヤシミドリシジミとオオミドリシジミとウラミスジシジミ(ダイセンシジミ)と先週の一話 | 昆虫漂流記

昆虫漂流記

西日本を中心に昆虫を追いかけています。✌
東へ西へ、過去に未来に昆虫求めて漂流していますが、
近年は、昆虫だけにとらわれず、自然全体から、
観察する眼を持ちたいと思いますのでよろしくお願いします。

ハヤシミドリシジミとオオミドリシジミとウラミスジシジミ(ダイセンシジミ)

と先週の一話。


先日、いや昨日の6月30日に兵庫県北部の但馬地方に蝶の撮影に出かけた。
6月30日はわが社の決算日であったが定休日でもあったので、1か月前から準備し29日には、棚卸から決算会計を仕上げ、この日に準備をしていた。
しかし結果は、生息地に向かう
林道は標高1000メートル付近を走り、ここ数日のゲリラ豪雨の影響で山の法面が崩れて道路を塞ぎ、下車して自ら岩を転がしてどけて通行できる幅を自ら確保、さらに倒木している所では根の部分のみで車よりも大きな塊の横を10センチほどの隙間でギリギリ通り抜け、運転中は車を谷に落とさないように林道を進めたが、最後はどうしても車を進めることが出来ない道路状況が前方に!そこで仕方なく諦めて引き返した。
御蔭で目的のミドリシジミ類(クリソ)の生息地に登る為の駐車スペースにも近づく事すら出来なかった。


とはいえ、目的のミドリシジミの種類をハヤシミドリに変更すれば、危険な林道部分まで車を進めなくても、もっと安全な道路状況で心にも癒される高原の環境で見つける事は可能です。

ただし活動時間ではないので翅を開く写真は諦めなければならないです。

まあね~!手頃な種類を撮影する事で手ぶらで帰る事を逃れた次第ですが、帰宅した白いマイカーは外見はラリー車の如く天井まで泥をかぶった変貌した車になっていました。(笑)
(帰りの運転中、何台もの他車の運転者から何度も自車を眺めてた視線の理由が其処にあります)


では簡単な写真を!

見た記憶があるような樹の葉ですよね。

そうですよ!!カシワ餅をくるんである柏の樹の葉です。

このカシワの樹の疎林を生息地にするのがハヤシミドリシジミ、オオミドリシジミ、ウラミスジシジミです。

 

雄のハヤシミドリシジミです。

他にも数匹♂♀が居ましたがカシワの樹の葉を叩き出すと残った雨水がおちてくるので、

その都度カメラを雨水から隠していると逃げられてしまいました。

上の写真と下の写真は同じ写真をトリミングで拡大しています。

翅の隙間からブルーに輝く片鱗が覗いています。

過去の標本で翅を開いたハヤシミドリ

 

上下の写真は同じ個体ですが、ハヤシミドリシジミと思いながら撮影しましたが、

このブログを編集するに再確認するとオオミドリシジミのようです。

オオミドリにしては少し発生時期が遅い個体ですが?

採集しておりませんので写真だけの同定となると写り込んでいる範囲だけで同定ですので難義です。

拡大

過去の標本で翅を開いたオオミドリ

 

下の写真からはウラミスジシジミ(別名ダイセンシジミ)です

この蝶は日陰に潜り込んで留まる事が多い蝶です。

少しミドリシジミの仲間とは裏面の様子が違いますが大きな意味で同じゼフィルスの仲間になります

下の写真はカメラのフラッシュを使って撮影してみました。

 

過去の標本で翅を開いたウラミスジシジミ

 

とりあえずこのあたりで今回の締めにします。

この日の別ネタ話は、まだあるのですが、写真が多いので次の回に持ち越します。

 

此れではブログネタが少ないので、

先日の話を追加記載しておこうと思います。
先日オオムラサキを探しに岡山中部に友人と出かけたのだが惨敗し、その近隣の観光地を覘いてきたので記載しま~す。

私が此処を初めて訪れたのは30年前の当時の彼女とのドライブでした。

たぶん?恐らく?誰だっけ?そんな訳はない?
当時の経緯はあまり覚えていませんが、近隣に映画のロケ地があったので、そのついでに寄ったまでの事だったと思う。
ちなみに年月の経過と共に何度か来た事はあるが、誰と来たかは別にしても、この地の周辺に観光地が多い為にそのついでにと云う為かもしれない。
ちなみに今回は友人が初めての場所だった為に、50歳を過ぎたおっさん2人で、ゆっくり見学させて頂いた感じだ!

ところで場所を明かすのが遅くなったが
場所は岡山県高梁市の山の中に突如現れる成羽町吹屋の吹屋ふるさと村。
此処は江戸時代末期から昭和初期にかけて栄えた赤い顔料のベンガラの産地。
建物の瓦や壁板などがベンガラ色に統一された美しい昭和の風景が残るノスタルジックな町並みです。
ちなみにベンガラって何?どうしてベンガラ色にするの?との疑問には!
ベンガラは土からとれる酸化鉄でインドのベンガル地方より伝来されたとされています。

ベンガラは赤色顔料や研磨剤として使われ、家屋など木材に使われる事で防虫、防腐効果があるとされ建物が長期間保護されると云われています。


関西や中国地方の人は此処に訪れた人(私も行ったことある!)も多いとは思いますが、そんな人も懐かしんでくれなはれや!
まあ~!コロナの影響でバスでの観光客も少なく、写真に人の姿が写り込む事が無かったという撮影日和でしたね。
さてと~!!写真でものんびりと見れくだされたし~!

駐車場から村に入る光景です。

30年も前はこんなに綺麗に整備されていなかったのですが、見事に観光地へと変貌しています。

町並み

ベンガラ特有の赤色が残っていますね。

 

お寺から町を見下ろして~

 

町並み

 

廃校になった学校も綺麗に保存されています。

 

上の写真はクリックすると見やすくなるように少し大きくなります。(パソコンでね)

 

現在地の周辺にこんなロケ地があるのですよ!(八つ墓村、獄門島、犬神家の一族他)

 

最後にこの風景を見返り、この町を去りました

以上お粗末でした。