ギデオンヒメカブト(原名亜種) | 昆虫漂流記

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ギデオンヒメカブト(原名亜種)

南の国のヒメカブト類の現地の文化民芸品
(製作国も種名も不明)

ヒメカブトとよばれる仲間は分類するには難義するカブトムシになります。

最初から弱音を吐いていますが~!
実は、このブログを書くにあたりヒメカブトを安易に考えていましたが、下調べを行うとトンデモなく亜種、種、属に至るまで分類しなければいけない事が判明しました。
これらの仲間が広い領域に生息し、太平洋に浮かぶ非常に多くの島々で隔離されて分化してきた為と考えられますが、学名だけを頼りに分類するだけでも長い月日がかかると想像できます。

難しい分類の話は此処では控えて簡単に紹介しましょう。
タイトルのギデオンヒメカブト(Xylotrupes gideon )を紹介します。
ギデオンヒメカブトは
コガネムシ科 Scarabaeidae
カブトムシ亜科 Dynastinae
真性カブトムシ族 Dynastini
ヒメカブト属Xylotrupes
キロトルーペス属)

種  Xylotrupes gideon(キルトローペス ギデオン)
と分類されます。

 

ヒメカブト属に含まれるギデオンヒメカブトは
インドから東南アジア、フィリピン、台湾、インドネシアの島々、オーストラリアにかけての広い地域に生息し
島や地域ごとに亜種に分化して本属の中でも複雑に亜種分類されている種類のカブトムシです。

余りに多い亜種であり、ギデオンの亜種と命名されても後の研究で他の種類のヒメカブト(別種)と格上げされたりしています。


これはギデオンだけに限らず、ヒメカブト属のフローレンスヒメカブト(ニセヒメカブト)と呼ばれる種では属すら違う(Xylotrupes属キロトルーペス属)よりもEndebius属(エンデビウス属))との研究もされ、今後の遺伝子等の研究で明確になっていくものと考えられます。

 

ちなみに調べていた資料はこんな具合にピックアップしてましたが、別種と認識が亜種に含まれたり、同じシノニム(別名)と判明するなど、机上の分類でも手をこまねいて中止した次第です。
(つまり下の分類表は正しくありません。))

 

ヒメカブト属の種類各種(下表から種や亜種を追加、分離、統合しなければいけません)

ギデオンヒメカブトの各亜種(下表以外のも亜種が見つかり、削除、追加が必要です)


このカブトムシが有名なのはカブトムシ同志を戦わせる「メンクワン」というタイ大国の北部の都市チェンマイの文化で昆虫相撲で使われているカブトムシだからです。
日本のカブトムシよりやや小さな体格ですが、闘争心は非常に強くこの行事には重宝されています。
モチロン賞金は絡み、博打の対象にもなっています。

そんな事から親しみのあるカブトムシなのでこの様な飾り物があるのかも知れません。

参考までに昆虫相撲の色々を紹介すると
中国、台湾ではコオロギ相撲
鹿児島県、高知県四万十のクモ合戦
神奈川横浜、川崎や千葉県のハエトリグモを戦わせるフンチ(ホンチ)と呼ばれる文化。
等があるようですが~!今もあるのかな?

 

Xylotrupes gideon gideon (ギデオンヒメカブト原名亜種)

Mt.Sarak W.Jawa Indonesia April-2004

同上個体

同上個体

同上個体

 

上とは産地、採集時期は同じで、少し小さな個体

同上個体

同上個体

同上個体

 

雄、雌全てギデオンヒメカブト(ジャワヒメカブト)
最後にこのギデオンカブトムシは植物防疫法で生きた状態では輸入禁止です。

(今までの状況では規制は緩い部類のようです)

 

 

 

今年もカメラの友人(先輩)が蝶の写真展を行なわれたので訪ねて来ました。

場所は神戸元町フォトカフェにて~

訪れられたのは東南アジアのタイです。

綺麗な写真ばかりで素晴らしかったです。

1枚の写真だけではどんな蝶が飛んでいたのか理解できないと思いますので

同行旅人の某有名カメラマンさんがブログで紹介されていますので

失礼ながらですが下記青色文字にてリンクしておきます。

そちらも訪問されてプロの沢山の写真にてお楽しみ下さい。

(昆虫好きな人ならテレビに出演されているのでご存じだと思います)

「小諸日記」さん。

2018年02月19日から

2018年3月初旬まで

のタイの記事です。