ツノボソカブトムシ 台湾 (臺灣) 亜種 | 昆虫漂流記

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東へ西へ、過去に未来に昆虫求めて漂流していますが、
近年は、昆虫だけにとらわれず、自然全体から、
観察する眼を持ちたいと思いますのでよろしくお願いします。

ツノボソカブトムシ

台湾 (臺灣) 亜種

初めて名前を聞く人もおられるかも知れませんが、
写真を見ると想像できるように
日本に生息しているヤマトカブトムシもこのツノボソカブトムシも
大陸に生息している原名亜種タイリクカブトムシの亜種の1つになります。


簡単に整理しておくと、

  • タイリクカブトムシ(原名亜種) 中国、朝鮮半島の大陸に生息しています。
  • ヤマトカブトムシ(亜種) 日本の本州に生息していますが、近年北海道や沖縄に移入し問題になっています。
  • クメジマカブトムシ(久米島亜種) 沖縄の久米島に生息しています。
  • ツチヤカブト(口永良部亜種) 鹿児島の口永良部島に生息しています。
  • オキナワカブトムシ(沖縄本島亜種)沖縄本島に生息しています。ヤマトカブトムシが移入し遺伝子の汚染が懸念されています。
  • 屋久島・種子島亜種 近年新しく分類された亜種になります。
  • ツノボソカブト 台湾に生息しています。
  • ツヤカブトムシ タイに生息しています
    と亜種に分類されているらしい~です。

(少し以前の図鑑では中国本土と台湾に生息する個体群を基準亜種と書かれていある図鑑もあります)

原名亜種や基準亜種と云う言葉は国際動物命名規約(ICZN)に従って命名される際に
新種に名前を付けて記載する際に基準とする保存された標本に該当する亜種である産地の個体で、

基亜種、名義タイプ、原亜種、とも呼ばれます。


名前の使用で間違いやすいのが
台湾に生息しているこの種の亜種はツノボソカブトムシと名前が付いてますが、
タイワンカブトムシと呼ばれるのはサイカブトムシの事で別種になります。

今回はツノボソカブトムシなんですが、国内種のカブトムシと変わらないですよね!
そんなん説明はいらん!! なんて事も~!モチロン飼育方法、等々の説明も要らんでしょう!
と云う訳なので、全て省略です。

 

無論今回は、
国内産ヤマトカブトムシと一括して取り上げます。

岡山県津山市 高倉産 2004-07-15採集

同上個体

同上個体

同上個体

ヤマトカブトムシの学名は

Trypoxylus dichotomus septentrionalis

「septentrionalis」セプテントリオナリスって

ヘラクレスカブトムシの亜種でご存知の方も多いはずですね!

意味は「北」「北方の」などの意味合いを持つ言葉です。

 

ちなみツノボソカブトの学名は

Trypoxylus dichotomus tunobosonis

「tunobosonis」「つのぼそにす」

ってそのままやん!

 

これらの亜種間同士は非常に似通っていますが、大きく2つのスタイルが目立ちます。、
ヤマトカブトムシは、胸部や腹部が細長く見える胴細型。
台湾亜種であるツノボソカブトは角が短くて胴体が短く見えるタイプが多いようです。
当然ながら、飼育下ではヤマトカブトでも小さなサイズや
角の短いタイプも羽化するので個体差はあります~!

と云う訳で長い文章はこの辺りで写真、画像で締めくくりましょう!

大~中型個体

中華民国(台湾)新竹県 1995年

同上個体

同上個体

同上個体

 

中~小個体

中華民国(台湾)新竹県 1995年

同上個体

同上個体

同上個体

 

台湾の表示方法は色々と意見がありますが
此処では先日の台湾の「2020年中華民国総統選挙」をふまえて
中華人民共和国とは別自治ととらえ中華民国(台湾)と表示しています。
昆虫を主体としたブログなので政治に深い考えは付随していません。

 

さて最後に今回の風景写真は

キンクロハジロさんの

前にならえ!!

兵庫県小野市女池にて

 

未だ幼鳥?コハクチョウの

前にならえ!!

兵庫県小野市女池にて

(後ろのマガモさんとヨシガモさんは食事に夢中でした)