ゴホンヅノカブトムシ
Eupatorus gracilicornis
ゴホンヅノカブトは名の如く5本の角を有しているカブトムシです.
此のカブトムシが恐竜カブトムシと例えられる種類で、
まるでケラトプス科の恐竜トリケラトプスを観ているようですね!
(トリケラトプス??モチロン実物を見た事は無いですが角の数はこちらの方が多いです)
ちなみに和名に本数が命名されている種類には3本角カブトムシと云うのも存在しています。
(イッポンヅノカブトはゲームの世界だけ、2本角カブトは普通なので重視されず名付けられない??。
4本角はカルコソマ属、メガソマ属、ネプチューン、ケンタウルスが存在してますが四本ヅノとは名にありません)
(5本、6本角も名前は無いですがムツカドパプアマルカブト、オオゴカクサイカブトは存在してますよ)
ではゴホンヅノカブトを紹介しましょう!
ゴホンヅノカブトは、
コガネムシ科
カブトムシ亜科
ゴホンヅノカブトムシ属
ゴホンヅノカブトムシと云う名前の種類になります。
近年ゴホンヅノカブトと呼ばれるカブトムシは第二次オオクワブーム時代はタイゴホンヅノカブトと呼ばれてた種類で、当時、シャムゴホンヅノカブトと呼ばれていた種類が現在タイゴホンヅノカブトに和名が代わっているので確認しておきましょう。
- タイゴホンヅノカブトムシ ➡ゴホンヅノカブトムシ
- シャムゴホンヅノカブトムシ ➡タイゴホンヅノカブトムシ
- ビルマニクスゴホンヅノカブト➡ビルマゴホンヅノカブトムシ
もちろんゴホンズノカブトではなくゴホンヅノカブトですのでカナ書きにも注意です。
学名はEupatorus gracilicornisですがラテン語ですので発音が難しいですよね!
学名をローマ字書きでの記載は見かけますが、カナ書きはほぼ皆無ですよね。
エウパトルス属(Eupatorus)
グラキリコルニス(gracilicornis)
と云うのがゴホンヅノカブトの学名です。
(ヤヤコシイ話ばかりで申し訳ないです)
東南アジアに広く分布している種類ですが、標高が少し高い地域に生息し、
樹液にだけでなく、竹の枝の先にある葉と枝の成長部分のシュート(shoot)と呼ばれる付近をかじって竹の汁も吸っているカブトムシです。
国内孟宗竹でのシュートと呼ばれる部分
このようにカブトムシが竹林に生息している事から、中国南部、東南アジアで現地住民にクワガタを集めて頂くようにお願いすると、同じ生態を考えて竹林で探すという珍事の話もあります。
(もちろん竹ではクワガタは見つからないですね)
また少し標高が高くての涼しい地域に生息しているカブトムシですから、暑さや、高湿度には、かなり弱いカブトムシで日本国内に運ばれる飛行機や運搬の事情から、死着や弱ってしまう個体が多いので環境を整えて移動したり飼育を行うには他のカブトムシ類より注意が必要なカブトムシになります。
(高湿度、高温飼育では、まさかの全滅もありますヨ。でも蒸し風呂にならなければ大丈夫なので普通のクワカブ飼育の密閉容器よりも幾分風通しの環境が重要です)
(参考までに!採卵にはカブトマットに竹林の土を加熱消毒(電子レンジでチ~ン)して混ぜ込み少し固めにセットすると好成績が見られるとの話もありますが、私は試していません)
発生時期はタイでは9月から10月。
他のカブトムシのようにダラダラ発生ではなく限られた期間に発生する種類です。
この季節に日本に持ち込む事になるのですから、暑さは尋常じゃないですからね。
モチロン、夏休み時期が過ぎてからの大量入荷になりますので、夏休みの目玉商品には程遠く、量販店等のホームセンターにもアトラスカブトのように多量に並ばないとの内緒の話で~す。
では写真で紹介しましょう。
こんなカブトムシです。
Doi Inthanon Chiang Mai Thailand September-2010
チェンマイ県の最も高い山であるインタノン山は頂上付近に軍事レーダー基地を備えている地域です。
この地域はクワガタやカブトムシの有名産地だけでなく、蝶の生息地としても有名です。
近年は山頂付近に観光施設やネイチャー公園も抱えています。
同上個体
同上個体
褐色の鞘翅が美しいカブトムシです。
次は雌になります。
Doi Saket Chiang Mai Thailand 1999年
ドイサケットと云う山ですが、麓にも山にちなんでドイサケットと云う農村があります。
Doi(発音ドイ~)とは北タイの地域で「山」を意味します。
他の地域では「プーカオ」が山、「パー」が森林?
だったかな?
同上個体
同上個体
同上個体
モチロン全ての話は、当時に耳に入って来た情報ばかりですよ!
情報に責任はとれません。
1月末にはビークワさんでゴホンヅノの特集が組まれていたようですが当方はまだ拝読させて頂いていません。
こちらを読まれる方が詳しい事は予想できますので紹介はそちらにお任せします。
飼育方法のコツも書かれてるんじゃないのかな??
今回の小話は
第二次オオクワブームの話が出ましたので当時の懐かしい雑誌の表紙でも紹介しましょう!(表紙だけね!)
(これ以前の物は復刻版ではモノクロでしたね!)
月間ムシ1998年 クワガタ特集号10号
(急激にページ数が増え、一層のクワカブ話に力が注ぎ込まれ始めた頃です)
月間ムシ1999年 クワガタ特集号11号
(表紙と共によく知られた340号です。本の分厚さが1センチを超えた頃です。)
(美形オオクワガタの始まりですね。純血下阿古谷でのこの型を夢見たものです)
(でも表紙のオレンジ版は手に入れずでした)
ビークワ1号冬号(クワガタ、カブトムシだけに特化した雑誌の創刊号です)
KUWATA 創刊号1998年6月
(採集記が多く、昆虫フィールドさんと共に私の楽しみでした)
こちらは2000年5/6 No.12号
ブロ友さんには、
この当時以前から有名な名前で存じている先輩さんが何人かいらっしゃいますが、
懐かしい表紙です~!ね~!!