ヤマトタマムシ 兵庫県姫路市林田町 2017年07月末 | 昆虫漂流記

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ヤマトタマムシ

兵庫県姫路市林田町

2017年7月末

 

どんな昆虫図鑑にも、間違いなく図示されている昆虫で、知らない人がいないと思われるのがヤマトタマムシですが、いざヤマトタマムシを、目標に採集に出かけて、採集できる人はどのくらいおられるでしょう?


採集はしたことが無い方や偶然に採集される方が多くおられると思いますが、今回は、無謀にも正午の時間にヤマトタマムシ狙いで採集に出かけました。

 

まず採集するには、やはり前年までに見かけた事がある場所(親虫がいない場所には、その後に見られないのは当然です)が確実ですね。

 

またヤマトタマムシは、桜やエノキを食しますので、それらの樹が生えている場所で、木の樹冠を見上げていると、飛びまわり活動していますので、見つけるのは容易です。
また、成虫に育つには数年を必要としますので、昨年に見かけなくても、今年は見られたという事もあります。
1頭を見かけると数頭が樹冠にいることが多いので、よく観察しましょう。


夕方には低空で活動しますので、時刻を調節して採集するのも1つの方法ですが、数頭が見られる際は、日中の暑い中でも、時に手の届く位置のまで不意に降りてきます。

 

さて今回、私は、午前中に私用をすまし、その後「生物多様性調査」を終えてから、自宅に帰る前に寄り道での採集ですので、正午過ぎに1時間ちょっとの採集と撮影です。
流石にこの暑さの中では、これ以上の時間は熱中症にもなってしまいます。


今日はタマムシの低空飛行の待ちの時間に、周囲の広葉樹各種で簡単に樹液を覗いてみました。

(目的はカトカラだったのですが、収穫はありませんでした)

 

目の前の枯れ木に、着陸。

 

留っていた時間は約15秒間。

のんびり撮影していたら飛んしまいました。

 

上の野外写真とは、別の個体です。

 

今回は約1時間で3頭を採集しました。

 

 

樹液の光景はこんな風景。

ミヤマカミキリ、スズメバチ、カナブン。

 

オオスズメバチに近づいて撮影。餌に夢中な時は、触れる程まで気が付きませんね。

餌に夢中で攻撃はしてきません。

 

ゴマダラチョウです。周囲にヤマトタマムシの餌となるエノキの木があるのでよく見かけます。

なおオオムラサキ♀も見かけましたが、樹液には来ませんでした。

 

何かと思えば、小さなカブトムシ。他に2頭。

 

ミヤマクワガタですね。70㎜以下で希望サイズでなければ、見なかった事にします。

 

ミヤマクワガタ雌。これも見なかった事に。

 

ノコギリクワガタ。これも見なかった事に。

 

ノコギリクワガタ雌雄。やはり採集を試みないように何も見ていない事にします。

 

ヒラタクワガタ。個体数は少ない上に今日は、皆小さいね。

 

オオクワガタ雌? な、なんでいるの? おそらく放虫でしょうね。

サイズが40㎜近くありました。自然界でこの大きさでは不思議です。
(同定確認していませんので、ホーペや台湾オオクワ、グランデスの可能性もあります。
ルーペ等での同定確認は後日する予定です。)

(雌の同定確認方法は、虫屋さんの営業秘密ですので記載する事が出来ません。)

 

本日の此の記事は約30メートル四方の山中の範囲での色んな昆虫たちでした。