野外品が手が出なかった
ヘラクレス・ヘラクレス
(原名亜種)
(Dynastes hercules hercules)
野外生息地はフランス領グアドループ諸島西部のバス・テール島、ドミニカ連邦(ドミニカ島)
1990年代に、「Top Line Enterpriseの代表守谷氏」がグアドループ島に採集に出かけたのが、国内にヘラクレスヘラクレスの話題が始まったのが最初の頃だろう。此の採集記は「世界昆虫採集旅行、グアドループ島へ世界最大のカブトムシ「ヘラクレス」を求めて」と題してビデオ販売が行われた。
ビデオの内容は、守谷氏がグアドループ島の案内やグアドループ島の博物館(MUSEE du RHUM)を訪問し、昆虫標本を紹介するシーンがある。採集は夜に街灯巡りでヘラクレスヘラクレスを道路上で拾うシーンや車に轢かれている個体も珍しくないのが印象的であった。
そのビデオが販売されると同時期に奈良オオクワセンターがグアドループからの輸入品として販売を始めた。
最初に販売リストに掲示されたのが1999年1月号にグアドループ産が紹介された。その後カリブ産(グアドループ、ドミニカ島)として販売が続いた。
グアドループ島では保護のため1986年に海外輸出が禁止されて、バス・テール島では採集も禁止されている。
近年流通しているヘラクレスヘラクレスはこの当時からの累代品が多く、頭角の太い個体に人気が出始めた様子から、頭角の太い個体を作出する品種改良がおこなわれた。
頭角の太い個体は、野生の個体とは外見があまりに違いがあるので、ヘラクレスヘラクレスと呼ぶのに抵抗があるが、美術品としての価値と見る人もおられるのかもしれません。
御蔭で1999年1月の輸入が始まった当初は149㎜が30万円、幼虫が1頭2万円と高額でしたが、2020年以降では養殖個体であるが、価格は30分の以下に値下がりしている。
飼育累代品 2005年当時の飼育品
グアドループ産
飼育累代品 2005年当時の飼育品
グアドループ産
飼育累代品 2005年当時の飼育品
グアドループ産
飼育累代品 2005年当時の飼育品
グアドループ産
(Dynastes hercules bleuzeni)
野外生息地、ベネズエラ東部部
飼育累代品
野外生息地、ボリビア西部、中央部
(Dynastes hercules morishimai)
飼育累代品
ヘラクレス・セプテントリオナリス
(Dynastes hercules seputentrionalis)
野外生息地、メキシコ南部からパナマ北部にかけての中米
日本に輸入されてきたのは、リッキー、オキシ、エクア、ヘラヘラ、が大量に出回った後に、入荷して来た為に当時は少し珍品度が高くなった亜種になります。
亜種名セプテントリオナリスは、「北の」という意味を持っています。
飼育累代品
(Dynastes hercules trinidadensis)
野外生息地、トリニダード・ドバコ
亜種名は産地のトリニダード島に由来するがブリュゼニと生息場所が隣接している事もあり、ブリュゼニと同じ亜種と考える研究者もいる。
飼育累代品
すべて累代飼育品で当然の事ですが親個体を確認出来ていない為、亜種名のみの記載とします。
こちらの野外品の収集には、当時はまだ高価であったために、財布の中味が、到底、追い付かない為に累代品です。
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ヘラクレス・ヘラクレス(累代飼育個体)
ヘラクレス・ブリュゼニ(累代飼育個体)
ヘラクレス・モリシマイ(累代飼育個体)
ヘラクレス・セプテントリオナリス(累代飼育個体)
ヘラクレス・トリニダーデンシス(累代飼育個体)