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元カノ「マユ」とのセックスは、最初はきちんとコンドームを付けてしていました。
ある時マユが私に言いました。
「マユさ、妊娠しにくい体質みたいなんだよね。だから生でしても大丈夫だよ」
微笑みながらゆったりとした口調で言われると、何だかそんなような気になって来ます。
私も当初は、
「いや、でも妊娠しちゃったらまずいからさ」
と断っていましたが、それからマユは、度々自分が妊娠しにくい体質だと言うようになりました。
繰り返し言われる事によって、私も根拠の無いその話が真実のような気がして来ました。
なので、彼女との性行為のほとんどは、コンドームを付けないでしていました。
私が安心して生で挿入出来た理由の一つに、彼女が助産師で妊娠周期に詳しいという点がありました。
「マユだって、毎朝基礎体温計ってるしさ、この日はやばいなって時は、さすがに言うよ。だからエルさん安心して」
と言ってくれました。
ですから、
「今日は中で出しても大丈夫」
と彼女が言えば、その言葉を信じ中に出していました。
彼女は何と言ってもその分野のプロ、助産師なのですから、私も安心して彼女に任せてその指示に従っていました。
ある日彼女の自宅に訪ねた時の事です。
前回記事「マユ⑪」でもお伝えしましたが、彼女の自宅には、月に一度のボランティア活動だと嘘をついて行っているので、前回訪れた時から一ヶ月が経過しています。
マユの部屋について、お茶を飲みながら談笑していた時の事です。
マユがこんな恐ろしい事を言いだしました。
「マユさ、先月黙ってたんだけど、実は危険日だったんだよね」
「え!?おいおいおい!お前黙ってたの!」
「うん。マユ悪い子でしょ」
マユはそう言って、クスクス笑い出しました。
「マジかよ……」
さあーっと、血の気が引いていくのを感じました。
「……残念ながら妊娠はしていませんでした」
マユはそう言って、チッと舌打ちしながら指をパチンと鳴らしました。
「いやいやいやいや、ほんと勘弁してよ」
私がそう言うと、体育座りをしてあらぬ方向を向いていたマユが、ぺろっとベロを出しました。(このベロ出しは彼女がよくやる仕草でした)
基礎体温は、基本的に女性任せです。
もし仮に私が毎回チェックしたとしても、それが本当に彼女の基礎体温表なのかは分からないのです。(例えば本当は危険日なのに、安全日のように書き込んだりも出来る)
マユは私との子供が欲しかったのだと思います。
それは彼女が妊娠出来るギリギリの年齢だった事もありますが、子供という理由が出来れば、ここまで嫌いで愚痴ばかり言っている妻(前妻)とは別れて、自分の所に来てくれるだろうと思っていたのだと思います。
彼女の子供が欲しいという欲求は、私達の付き合いが長くなると、顕著な言動となって表れて来ます。
※同じような批判コメントを付ける方が多いので、それに答えた各記事があります。
批判をする前に、まずそちらに目を通して下さい。→ 中傷、反論する者に答える。