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私のクミちゃんへの恋心は、日を追うごとに強くなっていきました。
しかし向こうは関西、こちらは関東と距離が離れている事。
お互い既婚者同士である事。
更に、当時長男はまだ小学校低学年でしたから、長男の事を考えると離婚などは考えられませんでした。
告白してどうする?
告白した所で、会えない。離婚も出来ない。
だったらこのまま、仲の良い友達で良いでは無いか。
そう思いました。
しかし頭でそう理解しようとしても、心が納得してくれませんでした。
クミちゃんに愛されたい。
相思相愛の仲になって、もっと毎日キュンキュンしたいと感じました。
胸が苦しくて張り裂けそうでした。
思えば私は、恋愛初心者だったのだと思います。
二十代前半の頃に、勢いで結婚してしまった私。
結婚するまでに、数人の女性とお付き合いしたとは言え、恋愛スキルは驚くほど低かったのです。
ですから当時の私は、クミちゃんの事は好きだったとは思いますが、恋に恋していただけでした。
勝手に妄想が膨らみ、頭がぼぅーっとして正常な状態ではいられなくなってしまったのです。
ある日私は、彼女に告白します。
「好きです」
と。
これだけ毎日チャットをしたり、スカイプで話して仲良くしているのだから、まさか振られる事はないだろう。
ただ、友達のままでいようと言われるかも知れない。
でも恐らく、クミちゃんも私の事が好きで、両想いになれる確率が高いだろうと考えていました。
しかし私の告白を聞いたクミちゃんからは、思っても見なかった言葉が口をついて出たのです。
「わたし、愛する人がいます」
「アイスルヒトガイマス?」
思考が完全に停止しました。
クミちゃんは、その後も何かを話していましたが、私の耳には雑音としか聞こえませんでした。
※同じような批判コメントを付ける方が多いので、それに答えた各記事があります。
批判をする前に、まずそちらに目を通して下さい。→ 中傷、反論する者に答える。