占いが「凶」だった、ある日の出来事 | 店舗探し.comの過去コラム

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2010/07/22

こんな日もありました・・・。

起き抜けにつけたテレビによると、今日の占いは「凶」。
しかも天気予報では、大雨が降るとのこと。
その日に限って、外回りでの商談をしなければなりません
でした。

出掛けに靴紐がプツンと切れて手間取ってしまい、予定した
電車には乗り遅れてしまいました。
結局、約束の時間には間に合わず、遅刻してしまいました。

案の定、商談は不調に終わり、時計を見たら、もう次の約束
が迫っています。
慌てて止めたタクシーに乗ったら、

「今日で3日目の新人なんです。まだ不慣れですけど、よろしく
 お願いします。」

と、いきなり目的地とは逆方向に走り出してしまうのでした。

さんざん迷走したあげくに、次の商談場所には着いたものの、
料金を払おうとしたら、なんと細かい釣りが無いとのこと。
むかっ腹を立てながらも、時間が無いので

「お釣りは結構です。これからも頑張って!」

と、やけくそ気味に言い捨てると、タクシーを飛び出しました。

はっと気付きます。
鞄をタクシーに置き忘れてしまいました。
呆然と立ち尽くしているとポツリポツリと雨が降り出します。
折り畳み傘は、当然鞄の中に・・・。

人生も長く生きていれば、こんな日もあります。
慌てず騒がず、どっしり構えてのんびりといきましょう。

・・・とでも達観できれば立派なのでしょうが、今でも忘れる
ことなど決してできない、ツキに見放されっぱなしの悲惨な
一日なのでした。

人の不幸は密の味。
せいぜい笑い飛ばして、うだるような暑さを一瞬でも忘れて
ください。