”Mother Mother Mother ” | 店舗探し.comの過去コラム

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2010/5/28

今クールでナンバーワンとの呼び声も高い、日本テレビのドラマ
『Mother』には、様々な母が出てきます。

子を捨てた母
虐待する母
他人の子を我が子にしようとする母 
他人の子を我が子として育ててきた母
堕胎する母
発揮する母性は、もう母そのものの母予備軍・・・。
 
視覚も聴覚も失う「盲ろう」になりながら、東大教授を務める
「福島智」さんのインタビュー記事が昨日の読売新聞夕刊に載
っていました。

9歳で失明し、18歳で失聴した福島さんの世界は、しんとした
暗闇です。
彼は、鍵盤のように置いた手に、ピアノを弾くようにタッチさ
れる「指点字」によって言葉を認識し、他人と会話を交わします。

福島さんが『爆笑問題のニッポンの教養』に出演したときには
「指点字」ができる人が両脇に座って、交代交代で爆笑問題か
らの質問を翻訳していました。
 
実はこの「指点字」は、福島さんのお母さんが考案したものです。
目の前に我が子がいるのに、笑いかけても、愛してると叫んで
も、それをわかってもらえないもどかしさ。

「指点字」は、暗闇に閉じ込められて一人ぼっちの、息子の孤
独を癒したい、何とかして外界に救い出したい、との母の執念
が編み出した手段なのです。

そう、母はいつでも偉大なのです!
 
対照的に、いつでも父親は影が薄いようです。
いろいろな母親が登場する『Mother』ですが、父親は全く登場
しません。
 
福島さんが大学進学を希望したら、お父さんは

「もう苦労しなくていい。死ぬまで面倒見るから、好きなこと
 をして好きなものを食べなさい」

と言ったそうです。

「僕は豚じゃない。生きがいが欲しい」

と福島さんに憤然と一蹴されてしまいました。
「指点字」考案のお母さんと比べると、なんとも格好悪いこと
です。
 
世のお父さん達!
父性の復権を目指して、今から頑張っておかないと、1ヵ月後の
「父の日」なんか簡単にスルーされてしまいますよ!