2010/10/18
茂木健一郎氏の、おそらくは世間知らずの無防備から
引き起こされたであろう脱税スキャンダルで、１度は打ち
切りとなった『プロフェッショナル』（ＮＨＫ）が、再開され
ました。
イチロー、宮崎駿、市川海老蔵など各界のプロフェッショ
ナルの、プロフェッショナルたる本質に肉薄する番組で、
扱う業種は実に多岐にわたっていました。
例えばそれは、手術で神業のような技術を発揮する
医師であったり、有機農業の世界のカリスマであったり、
秘伝の技を駆使する杜氏であったりしました。
輸入ブランドのセレクトショップ、和雑貨店、カットハウス、
クレープ屋・・・。
商品を販売したり、サービスを提供することで対価を貰う
店である限り、どんな店も、プロフェッショナルとして
お客様に認められなければなりません。
お客様は、接するすべてのスタッフがプロフェッショナル
であることを要求します。
社員であれアルバイトであれ、対応するスタッフは、その
役割においてはプロフェッショナルである必要があります。
高級ブランド店のドアボーイやバーゲン会場のクローク、
美容院でスタイリストの補助を務めるアシスタント・・・。
『プロフェッショナル』で番組として取り上げられることは
ないでしょうが、どんな小さな仕事でも、プロフェッショ
ナルとしての自覚とプライドをもって取り組むことが必要
なのです。
どんな企業でも同じです。
社長以下、下働きのアルバイトにいたるまでが、草履取り
時代の秀吉並みの気配りと工夫で仕事に取り組んでいる
ようであれば、名うてのプロフェッショナルがひしめく競争
社会の中にあっても、ひときわ光り輝くことができるに違い
ないのです。