麦茶に玉露にウーロン茶 | 店舗探し.comの過去コラム

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2013/7/16

いや、暑いです!

喉をぐびぐび鳴らしてビールを、といいたいところですが、仕事中

から、というわけにはいきません。
最近は店舗探し.comのオフィスではお客様に冷えたウーロン茶を
お出しすることが多いのですが、やはり夏と言ったら麦茶でしょう。
 
麦茶はとても庶民的なお茶で、普及品なら50袋以上入ったお徳用
が200円程度で手に入ります。
1日2リットルも飲むことのある私はずっとこれを利用していましたが、数年前にびっくりするほどおいしい麦茶に出会い、以来、夏の間は

その最高級麦茶を愛用しています。
 
「上州屋設楽彦吉商店の純手炒り麦茶」。
 
夏限定のプチ贅沢はこの麦茶です。
明治12年創業の上州屋さんの麦茶はまるでコーヒー豆のような色
をしており、味・香り・色がとても濃いのが特徴です。

原料は栃木産の六条大麦。これを直径三尺の平釜という、フライ
パンをうんと大きくしたような釜に入れ、竹の箒でかき混ぜ、炒り

あげます。
麦が燃えてしまう寸前まで深く炒ることで、濃い味・香り・色が出る

のです。

収穫したての大麦を炒るとねばるような重さがあり、箒がスムーズ

に動かないからと、その年に収穫されたばかりの大麦を使うとは

なく、少なくとも収穫年の翌々年まで寝かせてから使用しています。

一袋330グラムで1500円と、麦茶としては確かに超高級品です。
しかし、冷やした麦茶を目、鼻、舌でしっかりと味わいながら飲むと、

身体の芯まで涼しくなり、憎らしいほど暑い夏もまた良いものだと

実感できるのです。
高級煎茶や玉露と比較すれば、決して高くはないのです。
 
高級煎茶や玉露を急須にたっぷり入れ(ケチってはいけません)、
氷を急須のフタがやっと閉まるくらいたくさん詰めて冷蔵庫に入れ

ます。
翌朝起きると、極上の冷たいお茶ができています。

これはごくごく飲んではいけません。
ぐい飲み一杯ぐらいの量を、ちびちび飲むに限ります。

上品な渋みと、奥から湧き上がるほんのわずかの甘みが口の中に
広がります。
決してペットボトルでは味わうことのできない複雑な味は、まさに

大人の味覚なのです。
わが家ではいただきものの玉露がある時や、来客時だけに登場し
ます。
 
まだまだ暑い夏は続きます。

水分補給はこまめに取らなければいけませんが、仕事場では色つき水のようなウーロン茶でも我慢しましょう。
そして、仕事は“茶々っ”と片づけて、自宅でのおいしい手炒り麦茶で、日本の夏を堪能しましょう。