2010/5/24
雨の日曜日。
衣替えを間近に控えて、夏物と冬物の入れ替え作業をします。
季節の移ろいが、気候の変化として実感できる日本ならではの
わずらわしくも必須の作業です。
今年もまた着るだろうと取っておいた服も、間をおいて見てみると
流行遅れだったり、色落ちが激しかったりの欠点が目に付いて、
結局処分してしまうことがあります。
かといって、甘酸っぱい思い出の沁みこんだ服は、もはや着る機会
が無いと思っても、未練がましくタンスの端っこに置いておいたり
するのです。
半年振りの衣替えをやり終えて、いるものといらないものとに
仕分けられた服を見比べてみると、そこには現在の自分の心境が
くっきりと現れていることがわかります。
去年の自分に満足していれば、処分したい服は少なくなるでしょう。
処分する服が多いのは、過去を清算して新しい未来を切り開こうと
する意思の強さの表れかもしれません。
衣替えとは、自分自身の棚卸し作業でもあるのです。
かつて書類や伝票は、事務所の書類棚に保管してありました。
棚がいっぱいになったら、不要な書類をより分けて処分せざるを得ませんでした。
しかし、書類や伝票がデータ化されて、巨大なサーバーに保管される
ようになると、収納スペースに困ることがなくなりました。
無限大に広がるサーバー空間に入れ込むのですから、必要度を十分
考慮することなくひたすら蓄積してしまい、その後の整理整頓などは
おろそかになりがちです。
この際、PCやDVDに散らかっているデータの棚卸しをやってみるのは
どうでしょう。
あるデータを、取っておくのか消去してしまうべきなのかという、仕分け作業のいちいちは、今の会社にとって何が重要で何が不必要なのかという認識を新たにしてくれるはずです。
衣替えの時期には、データをしまいこんだ衣装ダンス(?)も整理
することにしたらいいかもしれません。