2010/3/3
「社長、その服装では説得力ゼロです」
これはれっきとした本のタイトルです。
「人はどんな格好を選ぶべきか」について、有名なスタイリストで
ある著者の中村のんさんが、仕事を通じて培ってきた見解を披露し
ています。
こんなタイトルの本を手に取る人は、当然、自分のファッションセ
ンスに自信の無い人だとの前提で、ファッション音痴や勘違いの例
を多数引いて、「格好」についての考え方や服装の選び方をわかり
やすく教えてくれます。
中村さんによると、真面目一辺倒で気の小さい人が、おどけた絵の
ついた面白Tシャツを無理に着て、面白く思われようとしても、は
ずしてしまうだけなのだそうです。
自分をきちんと知り、内面や雰囲気や背景にマッチするような格好
の方が良い格好なのです。
若いのに今風じゃない、と言われる人なら、思い切ってレトロ風
ファッションで固めることで、むしろ異色な個性を発揮できること
もあるのだとか。
「ない部分」を無理に補うのではなく、「ある部分」を強調する方
が自然でよろしいということなのです。
例えば本木雅弘さんなら英国調が、舘ひろしさんならイタリア調が
似合うそうですし、健康的で若々しいイメージの「アメリカンブラ
ンド」ならば、織田裕二さんあたりがふさわしいそうです。
・・・って、そんな2枚目ばかりを引き合いに出されても、脂ぎった
出腹の中年男の参考にはなりません。
せめてキャイーンの天野さんとか、小沢幹事長あたりを例に、うま
い服装のまとめ方を紹介してくれれば参考になるのですが、残念な
がらそんな例は載っていませんでした。
「ある部分」を強調するのがいいのなら、突き出た下腹をさらに大
きく見せればいいのでしょうか。
とすると、いっそ、ちょんまげでも結って大島でも着流し、懐手を
しつつ下駄でからころ闊歩してみたらどうでしょう?
・・・どう想像しても、こましゃくれたちびっ子大相撲の横綱みた
いな姿しか思い浮かびません。
確かに体型との違和感はなく、説得力はともかく、なかなかお似合
いだと納得はしてもらえそうですが・・・。
ファッション音痴も、ここまで出鱈目だと、この本を読んだくらい
では、とても収拾がつきそうにありません。
当分は今まで同様、濡れ鼠ルックよろしく、目立たぬようにしてい
ましょう。
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