2011/3/4
北緯61度14分06,54秒
東経21度28分55,39秒
フィンランドの西のはずれオルキルオト島に、「オンカロ」(意味
は隠し場所)はあります。
『地下深く 永遠に
~核廃棄物 10万年の危険~』
NHKBSドキュメンタリー
いつのまにか私たちは、10万年後の子孫の生命まで脅かすかもしれ
ないことをしてしまっていたのです。
原子力発電の副産物である放射性廃棄物は、現在世界中で少なく
とも25万トンはあります。
放射性廃棄物は、消し去ることも害の無いものにすることもできず、
人体への危険性は少なくとも10万年は持続するのだそうです。
この25万トンの厄介者を10万年の間どう保管すればいいというので
しょう。
いっそ宇宙の彼方に捨て去ろうにも、ロケットの発射に万一の危険
が伴う以上、採用できません。
かといって、これまで人間が作ったどんな物であれ、10万年はおろ
か、その1/10も保った物はありません。
もちろん、地表は非常に不安定で、危なっかしくて仕方ありません。
この100年の間だけでも2度の大戦争がありました。
50年後や100年後の世界情勢についてすら正確な予測などできない
のですから、10万年後の世界など全く想像もつきません。
10万年の内には、結局文明は滅亡してしまうかもしれません。
そういったことも可能性として考慮すると、メンテナンスを必要と
する施設というのは適切でないことになります。
自己完結的で、放置しても安全が確保できる方法とは何か。
フィンランドは、18万年前の地層の岩盤がもっとも安定的であると
考え、そこに埋めることにしました。
岩盤に用意された格納庫が、今後22世紀までに放射性廃棄物で埋め
尽くされると、施設はコンクリートで固められ、出口を塞ぎます。
そしてその後は人の手を離れ、永久に放置されることになります。
10万年後の未来のことを考える余裕などもちろんなく、明日を生き
凌ぐことにも四苦八苦している一般人にもできることといえば、
せめて今よりも少しでも良い世界にして次世代に引き継ぐために、
なにがしかの貢献をすることなのでしょう。
10万年!
遥か遠い未来の人類にまでバトンを繋いでいくためには、ただの
一度も引継ぎミスは起こせないのです。
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