異種格闘技 | 店舗探し.comの過去コラム

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2012/11/13

「将棋対囲碁」がニコニコ動画に投稿され、人気になっています。
将棋盤の先手側には通常の配置で駒が並べられています。しかし、
後手側には王将以外はすべて白石が駒の位置に並べられています。

ルールは次の通りです。

・先に王将を取った方が勝ち
・将棋の駒は将棋のルール通りに動く。
・白石は動けないが、手元から出して好きなところに打てる。
・白石で相手の駒を囲めば取れる。
・取った駒や白石は使うことができる。

動画では将棋側が次々と駒を前進して白石を取っていきますが、
最後、うっかりして王将を白石で囲まれて取られてしまい囲碁の
勝利で終わります。

続編は「将棋が本気になった編」。歩や飛車を前進する将棋側に
対抗して囲碁は手厚く自陣に白石を打って守りを囲みますが、
白石を動かせないために王将の退路がふさがれ、将棋側に詰みと
討ち取られてしまいます。

王将を取った方が勝ちというルールではやはり将棋の方が有利な
ようです。
今度は陣地を多くとった方が勝ちというルールで、新しいバージョン
が出るのを期待しましょう。

「異種格闘技」と言えば、1976年に行われた「アントニオ猪木対
モハメド・アリ戦」が印象に残っています。

試合ではアントニオ猪木が終始マットに寝た状態でアリのパンチを
受けないよう身構えました。アリは寝ている猪木にうかつに近づく
と関節を取られて寝技に持ち込まれてしまうことを恐れて立った
まま猪木の周りをぐるぐると回ります。
双方がにらみ合い、こう着状態のままにラウンドを重ね、結局、
不完全燃焼のまま時間切れ、引き分けとなりました。

契約を巡る駆け引きで、ルール設定に細かい取り決めがされたため
に、作戦が限定されて、盛り上がりに欠ける凡戦になってしまった
ようです。

その後も様々な組み合わせで異種格闘技戦が行われましたが、どれも
事前の話題以上の盛り上がりを見せた試合はなかったようです。

アメリカ大統領選はオバマ大統領の再選で幕を閉じましたが、日本
からもその盛り上がりは実感できました。
ほぼ1年かけて、あらゆるテーマについて候補が激しい討論を戦わせ
ていく過程が国民に晒されていることで、国民の参加意識が高まる
のでしょう。

“近いうち”に、日本でも総選挙が行われるはずです。
テーマ立てや争点がすれ違って、いっこうに議論がかみ合わない、
異種格闘技戦とならぬよう、私たち自身がしっかりとチェックしな
ければならないでしょう。