その2)NHK-BSで小田和正さんのドキュメンタリー番組(2024年2月17日放送) | IN THE WIND

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NHK-BSで放送された小田和正さんのドキュメンタリー番組「こんどこそ、君と!! 〜小田和正ライブ&ドキュメント2022-2023〜」では、小田さんがライブで語ったMCをけっこう長めに紹介している。僕が行けなかった会場のMCも、ライブ当日の終演後にSNSなどで概要を知ることはできたとはいえ、映像で小田さんが話す姿とともに内容をほぼ丸々確認できるのはとっても有り難い。写真は放送前日に掲載された読売新聞の広告。

 

僕が行けなかった会場でも2022年の札幌、沖縄は小田さんの1年の活動を記録したDVD LIFE-SIZE 2022 でだいたいわかるので、僕がまったく目にしていない2023年の代々木、札幌、横浜の映像、とりわけMCが一番の楽しみだった。最も興味をそそったのはツアーラストの横浜公演のMCだった。

 

中高時代の同級生でオフコースを一緒に始めたYASSさんこと鈴木康博さんと学校帰りにビートルズをハモったエピソードを話していた。それ自体は今までに活字で読んだこともあるし、公演直後のラジオ番組でも同趣旨の話をしている。それでも、YASSさんとの高校時代の思い出話が小田さんの口から語られる映像を目にするのはホントに嬉しいのだ。とにもかくにも、小田さんが語ったそのエピソードを書き起こしてみる。

 

 高1のころ、よく学校からヤスと二人で帰ったもんであります。まぁ、いろんな話をしてたと思うんですけども、たいていは試験の話とか。そいでなんだかある時、ビートルズはいいなって話にえらく盛り上がりました。ビートルズはいい、って言ってるうちにちょっとなんとなく歌ってみようかって、あの、路上でね、歩きながら。やったらね、すっげーハモるんだ。びっくりしましてね、もう嬉しくて、そんで何度も何度もハモりまして。それから帰る時はいつもハモるようになりましたね。ハモることはこんなに楽しかったか。で、この道へ進んだのは、あの、学園祭でねウケたとかそういうのを理由にしてきましたけども、たぶんあのハモる時の感覚をあの時知った、これがでかいんではないかと。高校1年の時の話であります

 

小田さんは終始、柔和な表情で語り、「すっげーハモるんだ」と口にした時は、当時の場面を思い起こしたかのように、笑みもこぼれた。小田さんが当たり前のように「ヤス」と呼んだのにも胸がいっぱいになり、僕の想像はどんどんあらぬ方向に膨らんで、小田さんは心の中で「おい、ヤス、あの時は楽しかったなぁ。もう1回やってみたくなったよ」なんて呼びかけているつもりじゃないのかと妄想してしまった。

 

このMCに続いて「my home town」のイントロが流れ出すのだから、会場にいた人は胸にグッと来たのではないか。ヤスさんとの思い出を語った直後に ♪ここで夢を見てた~ この道を通った~ なんて歌われたら一気に涙腺が崩壊しそう。その場にいることができなかったことが身悶えするぐらい悔やまれる。このツアーには頑張って多くの会場に足を運んで思い出深いツアーだったのは確かだが、最後の肝心のワンピースが欠けているような思いはどうしても残る。

 

【20日の備忘録】

休肝日1日目。朝=ご飯1膳、ベーコンエッグ、リンゴ、昼=焼きうどん、茹でブロッコリー、夜=豚バラと白菜のレンジ蒸し。体重=59.8キロ。