映画メモ「ブレット トレイン」 | IN THE WIND

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自分のための備忘録。音楽とスポーツ観戦、飲み食い、時々本と映画
Don't think twice, It's all right !

(ネタバレあり)

伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」を原作にしたハリウッド映画。走行中の東北新幹線の中で繰り広げられる犯罪者たちの生死を賭けたバトルを描いた原作もこのうえなく荒唐無稽だったけれど、架空の高速列車に舞台を置き換えた映画は原作のさらに上を行く荒唐無稽さ。そうしたバカバカしさや、続出する暴力的なシーンが苦手な人は受け入れられないだろう。一方でコミカルなテイストも添え、エンターテインメントとしては一定の支持を集めるであろうアクション劇に仕上がっている。

 

誘拐された犯罪組織のボスの息子の奪還と身代金の回収を請け負った「檸檬」「蜜柑」が原作の主役級だったけれど、二人の役どころは原作そのままに、原作で身代金の入ったトランクを奪う仕事を依頼された「天道虫」を演じるプラッド・ピットが主役。他の登場人物はおおむね原作に倣っているが、デパートの屋上から子供を突き落とされて復讐心に燃える父親の「木村」をおびき出して翻弄する邪悪な中学生「王子」は、若い女(終盤で素性が明かされる)になっている。

 

車内でどれだけ殴り合いや殺し合いがあっても列車は変わりなく走り続け、車内の犯罪者たちにミッションを与えた犯罪組織の手下たちは銃や刀など武装してホームで待ち受けるわ、「蜜柑」はホームから高速列車に飛び乗って窓を割って車内に舞い戻るわ、結末で高速列車が脱線して大破しても「天道虫」らは生き延びるわと、まさに何でもありの荒唐無稽なストーリー、暴力的シーン満載のドタバタ劇を「痛快」と楽しめるかどうか。(2022年・米国、監督:デビッド・リーチ、126分)

 

原作の読書メモ↓

 

【16日の備忘録】

朝=ご飯1膳、塩サバ、リンゴ、昼=ご飯1膳、豚肉チンゲン菜炒め、ミニトマトと茹でブロッコリー。飲酒=赤ワイン4杯。体重=59.6キロ。