プレーオフはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)とAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)で、プレーオフのディヴィジョナルラウンド(準決勝に相当)が1試合ずつあった。AFCでシード4位のシンシナティ・ベンガルズがシード1位のテネシー・タイタンズを、NFCで第6シードのサンフランシスコ・49ERSが第1シードのグリーンベイ・パッカーズをそれぞれ破る番狂わせがあった。ベンガルズのカンファレンスチャンピオンシップ(決勝)進出は1988年以来。この時点でのプレーオフトーナメントは次の通り。赤線が勝ち上がり、丸囲み数字がシード順位、カッコ内は地区順位。データは nfl.com から。
※プレーオフではAFC、NFCそれぞれの第1シードはワイルドカードラウンド(初戦)が免除となり、すべての試合をホームで開催できる。そして常にシード順位が高い順にシード順位が低いチームとホームで試合をする。
※TD=タッチダウン(6点）、FG＝フィールドゴール(3点)、XP＝TD後のエキストラポイント(1点)、2PT＝TD後の2ポイントコンバージョン(2点)、INT＝インターセプト、SK＝サック、RT＝パサーレイティング、YD＝ヤード、OT＝オーバータイム、チーム名の後は（勝数-敗数-引き分け数）
◆シンシナティ・ベンガルズ 19-16 テネシー・タイタンズ
タイタンズのオープニングドライブで最初のプレーがインターセプトになって始まった試合は終了間際のインターセプトによるターンオーバーで決着した。ベンガルズは16ｰ16の第4Q残り28秒、相手パスをインターセプト。自陣47YDからの攻撃でQB ジョー・バロウが19YDのパスを通して一発でFG圏内に入ると、残り4秒で2021年ドラフト全体149位指名ルーキーのK エヴァン・マクファーソンが52YDの決勝FGを蹴り込んだ。マクファーソンはこの試合で最長54YDを含むFG4本を決めて12点を挙げて勝利に大きく貢献。守備陣がパスで220YD、ランで140YDにまとめてタイタンズの攻撃をそこそこに抑えて爆発させず、ロースコアに持ち込めたのも効いた。第4Q半ばに自陣35YDでタイタンズの4thダウンギャンブル(1YD)を阻止したのも大きかった。
オープニングドライブのインターセプトも失点につながったタイタンズのQB ライアン・タネヒルは出鼻をくじかれて調子を狂わせたのか、ドライブが進まなかった。3rdダウン成功率は12.5％(1/8)、敵陣20YD内に入ったレッドゾーンオフェンスの成功率33％(1/3)、10YD内に入ったゴール・トゥ・ゴー成功率は50％(1/2)に止まり、詰めを欠いた。バロウに9SKを浴びせ、第3Q終盤にいったん16‐16と同点とした攻撃につながるインターセプトを奪った守備陣の奮闘も生きなかった。
◆サンフランシスコ・49ERS 13-10 グリーンベイ・パッカーズ
試合開始当初から小雪が舞い、第4Qにはフィールドがうっすらと雪化粧するコンディションの中、互いに守備陣が相手の攻撃を抑えてロースコアの展開となった。49ERSはFG1本をブロックし、第4Q残り5分を切って敵陣深くでパントブロックからリターンTDを決めて10ｰ10の同点に持ち込んだスペシャルチームの奮闘が殊勲。攻撃陣は最初の攻撃からの4回連続を含め、9回の攻撃中5回がスリーアンドアウトで第3Qまで無得点。第2Q終盤に初めて敵陣19YDまで攻め入ったが、TDを狙ったパスがインターセプトされるなどお手上げ状態だった。4SKを浴びてまったくいいところがなかったQB ジミー・ガロポロは、第4Q残り3分余りに始まった自陣29YDからの攻撃で時間を消費しながら44YD進んでFG圏内に入り、残り4秒でK ロビー・ゴールドの決勝FGに結び付けてなんとか面目を保った。
レギュラーシーズン最後の7週連続で敗れても30点以上得点していたパッカーズ攻撃陣はオープニングドライブであっさりとTDを奪ったものの、その後は沈黙、追加点はFG1本のみに終わり、10得点は不動のQB アーロン・ロジャースが欠場したレギュラーシーズンWEEk9の7点に次いで3番目の少なさで、勝負どころの第4Qの最後の2回の攻撃はいずれもスリーアンドアウトで獲得ヤードがマイナスに終わるという不完全燃焼。攻撃ラインがロジャースを守れずに5SKを許したのも響いたが、やはりFGとパントをブロックされたスペシャルチームのミスが大きかった。
【23日の備忘録】
朝＝ご飯1膳、ジャコ入り卵焼き、リンゴ、昼＝パン屋の総菜パン。飲酒＝赤ワイン3杯。体重＝60.8キロ。