ミュージックスカイホリデー増刊号 | IN THE WIND

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1976年~1984年の日曜夜にニッポン放送で 全日空ミュージックスカイホリデー という番組が放送されていた。当時はかなりの人気だったらしく、その後も何度か復活したそうだけれど、番組の顔ともいえるパーソナリティーを務めていた「そらまめ」さんこと、滝良子さんが8月に亡くなり、今月6日に追悼番組の ミュージックスカイホリデー増刊号 が放送された。

 

その増刊号の放送がオフコースファンの間でちょっと話題になっていた。滝さんは70年代後半、まだ売れていない頃のオフコースを推して曲をかけたり、ゲストに招いたりしていたそうで、オフコースのメンバーとも親しかったらしい。増刊号では1980年3月にオフコースのオリジナルメンバーだった小田和正さんと鈴木康博さんが出演した際の模様もほんの少しだけオンエアされた。

 

T)こんばんは
O)こんばんは、小田です
Y)鈴木です
T)オフコースの小田さんと鈴木さん、忙しいでしょう
O)ええ、あのでもツアーがもう終わっていますからね、わりと忙しい、気持ちは忙しいですけど、時間はあります
T)レコード制作でしょ?
O)ライブのアルバムのトラックダウン、編集をやってますね
T)で、「さよなら」が大ヒットで、オフコースとしてはホームラン、初めてのホームランという感じですね
O)そうですね、ええ。どうですか
T)すごく嬉しい
O)あぁそうですか
T)最初に聴いた時にね、これはなんかすごいっていう感じがしたの。なかなか
(よく聞き取れず)っていうのないですよね~
(以上)

 

YASSさんが挨拶だけなのが残念なのはおいといて、小田さんの話しぶりが今と違ってぶっきらぼうだけど、実年齢でも少し年上の滝さんがお姉さんのように見守っていたであろう親しい雰囲気がうかがえるような気がする。さらに増刊号の番組中には、小田さんとYASSさんが滝さんを偲ぶメッセージも披露された。

 

滝さんにはいち早くオフコースを注目していただき、番組にもお呼びいただいてありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。まだ売れていないオフコースに光が差したような気がしました。(YASSさん)

あのころラジオは若者文化を圧倒的に先導していたので、アーティストにとって応援してくれるパーソナリティーはとても力になる存在でしたが、僕らはちょっと偏屈だったので、そんな人にはなかなか巡り会うことはありませんでした。そんな中、唯一親しくしていただいたのが、滝良子さんでした。滝さんはファンと僕らの間を自分の思いも少しだけ交えながら上手につないでくれたのです。信頼と安心、あの頃だから成立した関係だったかもしれません。みんな本当に若かった。触れ合うような時代はいよいよ終わろうとしているように見えます。それを継いでいかないでよかったのでしょうか。その一端を担ったあなたの目は今をどうとらえていたのか、聞いてみたかった。残念です。(小田さん)
 

オフコースファミリーが出したバンドの活動記録 はじめの一歩 には明記されているだけで1977年12月14日と、ブレイク直前の1979年1月16日に出演した記録が残っている。オフコースは番組の冠スポンサーの全日空のCM曲 秋の旅 も歌っていて(77年8月19日収録か)、増刊号の番組中にもリクエストがあってオンエアされていた。

 

古くからのファンにとっては滝さんとオフコースの関係はよく知られていたそうだ。僕はと言うと、滝さんがオフコースを見出したころはまだオフコースの存在に気付いていなかった。それに当時住んでいた大阪ではニッポン放送は雑音まみれでほぼ聴けなかったし、ネット受けするラジオ局もなかったので、番組の存在もリアルタイムでは知らなかった。

 

そういうわけなので、滝さんや番組には思い入れも何もないわけだけど、追悼番組に小田さんやYASSさんがコメントを寄せたとSNSで流れていたのでradikoのタイムフリー放送で聴いてみた次第。自分が知らないオフコースの世界がまだまだあることを自覚させられると、嫉妬に似た複雑な思いを抱くのだけど、こればかりはどうしようもない。

 

【12日の備忘録】

朝=ご飯1膳、ベーコンとシイタケのソテー、リンゴ、昼=鶏照り焼き丼、ミニトマトと茹でブロッコリー。飲酒=赤ワイン杯。体重=59.4キロ。