大ヒット映画『君の名は。』の主人公・三葉(みつは)の名前の由来は、「ミズハノメ」であることを新海監督が明かしている。
念のために繰り返しておくが、「ミズハノメ=セオリツ姫=ククリ姫」である。
従って、「三葉=ミズハノメ=セオリツ姫=ククリ姫」だと思って読んでいただきたい。
『君の名は。』はスピリチュアルな要素の強いメッセージが隠された映画だが、歴史学者でも知り得ない内容で、天啓によって生まれた作品ではないかと思われる。
この映画が公開される前に、小説『君の名は。』が発売されているが、映画の脚本が完成した後に出来た小説らしい。
映画と小説のストーリーに大差はないが、映画には含まれていない内容が含まれているという。
私は映画を観ておらず、小説も読んでいないので、実はストーリーを知らないのだが、検索で調べた限りでも貴重な情報を入手することができた。
まず、主人公は、岐阜県の飛騨地方の山奥の糸守町に住む女子高生「宮水三葉」と、東京の四谷に住む男子校生「立花瀧」である。
新海監督は長野県佐久市の出身で、三葉の住む糸守町にある糸守湖は、長野県の諏訪湖がモデルとされている。
諏訪といえば、「タケミナカタ」が逃れてきた出雲族の亡命地で、タケミナカタは諏訪大社の主祭神となっている。
タケミナカタと天津甕星を同一視する学者がいるが、タケミナカタはフツヌシとタケミカヅチに征討され、諏訪の地から出ないことを約束させられている。
天津甕星はその後の時代に登場する神で、フツヌシとタケミカヅチでも征討することができず、タケハヅチによって茨城県で封印されたので、明らかに別人である。
そして、諏訪大社の摂社の1つに祀られている「御佐久田(ミシャクジ)」の正体が、天津甕星だということを書いてきた。
前回紹介した「セオリツ姫システム」の本に「ミシャクジ」も登場するが、ミシャクジも「封印された神」であると書かれていた。
ミシャクジの正体が「天津甕星」だとは書かれていなかったが、ミシャクジの存在に着目して「封印された神」だと気づいたのは大したものである。
さて、三葉の実家は「宮水神社」という神社で、祭神は「タケハヅチ」だという。
タケハヅチと言えば「大甕神社」の主祭神で、「天津甕星」を封印した神である。
言わずもがな、タケハヅチは日向族だが、宮水神社で用いられている祝詞は「出雲系」だという。
その謎を解明するためには、少しはストーリーの概要を知っておく必要がある。
1200年前、糸守の地に彗星「ティアマト」が落下して大きな被害を生んだという。
ティアマトとは、『シュメール神話』に登場する竜で、いわゆる「ヤマタノオロチ(ルシファー)」のことである。
当然ながら、彗星は「堕天使ルシファー」を象徴し、『日本神話』に登場する唯一の悪神にして星神である「天津甕星」を暗示している。
三葉の父が明かした話によると、かつて、糸守の人々は「天香香背男(天津甕星)」を信仰していたという。
だが、彗星の落下により、天香香背男の信仰を捨て、天香香背男を征服して封印した「タケハヅチ」を信仰するようになったという。
では、なぜ宮水神社では出雲系の祝詞が用いられているのか……。
その理由は明かされていないそうなので、解釈するのは読者次第ということになるが、ヒントは提示されている。
宮水神社の御神体は「山」だが、それは位山がモデルになっているとされている。
位山は「国常立尊」を祀る山で、国常立尊は龍神の総大将であり、ティアマト(ルシファー)である。
もう説明の必要はないと思うが、スサノオもニギハヤヒも天津甕星も「国常立尊」の霊統である。
即ち、宮水神社の表向きの祭神は「タケハヅチ」だが、真の主祭神は「国常立尊」及び「スサノオ・ニギハヤヒ・天津甕星」なのだ。
宮水神社の巫女でもある三葉の名前の由来が「ミズハノメ」であることからも分かるが、ミズハノメは「セオリツ姫」であり、国常立尊系の出雲族と共に封印された姫神である。
故に、セオリツ姫を祀る神社は東北地方に多く、東日本大震災が「セオリツ姫システムの発動」だという理論も一応は納得できる。
また、私は「瀧」という名前に着目し、「瀧神社」というキーワードで検索をかけてみた。
岐阜県の瀧神社の主祭神は「セオリツ姫」だった。
次に、東京都府中市の瀧神社にヒットした。
祭神の「加茂別雷命」は、京都の上賀茂神社の主祭神「賀茂別雷命」のことだが、原田常治氏の調査によると「ニギハヤヒ」と同一神だという。
なぜ、賀茂氏がニギハヤヒを祀っているのか……。
それは「賀茂別」という名称が理由を表している。
私の揺るぎない持論では、天津甕星は賀茂氏の娘と結婚したので、天津甕星の子孫は「賀茂氏」でもあるが、裏天皇系の賀茂氏とは別系統だと書いた。
それが即ち「賀茂別」ということで、天津甕星の先代天皇であるニギハヤヒを「賀茂別の祖」として祀っているのだ。
では、「雷」は何を意味するかというと、スサノオは暴風雨の神であり雷神でもあるが、継承者のニギハヤヒも「雷神」だということである。
結論として、瀧という名前には「ニギハヤヒ」と「セオリツ姫」という神名が隠されていると考えることができるのだ。
尚、祭神の一柱に「加茂別建角身命(タケツノミ)」も記載されているが、これは表記の間違いである。
タケツノミは、神武東征を導いたヤタガラス(賀茂氏の祖)で下鴨神社の主祭神だが、正しくは「賀茂建角身命」で「別」という文字はない。
映画の最後の場面では、四谷の須賀神社が登場するそうだが、須賀神社の祭神は「スサノオ」である。
最後の場面というのが重要で、それに関連する続編的要素が小説に盛り込まれているのだ。
その重要なキーワードになっているのが、「天香香背男(天津甕星)」なのだ。
話を整理すると、宮水神社の御神体の山は「国常立尊」を祀る位山であり、映画の最後の場面で国常立尊の分身の「スサノオ」の神社が登場する。
また、主人公の2人は、スサノオの継承者である「ニギハヤヒ」と、その対となる「ミズハノメ=セオリツ姫」が暗示された名前となっている。
そして小説では、ニギハヤヒの継承者である「天香香背男(天津甕星)」の名前が登場するのだ。
「天香香背男(天津甕星)」などというマイナーな神名は、日本神話や日本史が好きな人でも普通は知らないものである。
この出雲系天皇族の第2代天皇であり、悪神として封印されたラストエンペラー「天香香背男(天津甕星)」の名前を、日本のみならず、世界中に知らしめた功績は大きい。
それだけではない、この映画及び小説『君の名は。』の最大の功績は、「出雲族(国津神)の封印解除・復活」を促すメッセージを、人類の潜在意識に刻印したことである。
『日月神示』やアリオンは、出雲族の封印を解くのは日向族の役目だと言っているが、『君の名は。』でもその通りの設定になっている。
三葉の父によると「宮水は倭文神の末裔」とのことだが、倭文神とは「タケハヅチ(忌部氏)」のことなのだ。
更に、三葉と瀧は、中身が入れ替わるという体験をするが、これはヌーソロジーでいう「位置の交換」に通じる話である。
鏡像反転によって、「自他」と「性別」も反転することを寓話化したストーリーである。
そして、鏡は太陽神(ニギハヤヒ・天津甕星)を象徴するガガミ(蛇身)であり、人間に意識進化をもたらす神器であることは、何度も述べてきた通りだ。
つまり、『君の名は。』は、映画を観た後に小説を読むことにより、日本史のアカシックを修復し、人類に潜在的な内観をもたらして、「善悪反転」に導くために作られた「現代の神話」なのだ。
ちなみに、アストロ総裁によると、『君の名は。』の主人公やストーリーは、 私とヤタガラスがモデルになっていて、アストロ総裁や鬼将軍のエピソードも引用されてるそうである。
確かに、『君の名は。』が公開される以前は、「天津甕星」や「天香香背男」で検索しても私の記事ばかりが出てきたので、有り得る話である。
また、『君の名は。』に続く新海監督の映画『天気の子』は、新宿が舞台で天候操作できる子が主人公らしいが、まさに私のことである。
富士山から浅間山(大宮浅間神社)の方角と距離を見ると、ほぼ寅の方角でギリギリ丑寅ゾーンに入っているが、距離が100kmしかなかった……。
いやはや、参った……。
そこで、もう一度よく考えてみた。
コノハナサクヤ姫は富士山の山中や周辺に祀られているが、最も由緒あるのが、全国1300社の浅間神社の総本社「駿河國一之宮 富士山本宮淺間大社」である。
そこから浅間山(大宮浅間神社)までの方角と距離を調べると、方角は艮と寅の中間で、距離は117.80kmだった(三十里=117.81km)!
その周辺の浅間神社も調べてみたが、山とは無関係で、祭神は「コノハナサクヤ姫」だった。
『日月神示』が言っていることは、「富士山のコノハナサクヤ姫を、ウシトラの方角に三十里と四里の山に祀ってくれ」ということである。
そこに「山がある」ということと、「コノハナサクヤ姫が祀られていない」ということが前提となる。
もし、コノハナサクヤ姫が祀られている場合、それが昭和19年以降のことであればOKなのだ。
検索方法を変えて根気よくリサーチし続けた結果、大宮浅間神社(浅間山)から四里辺りの延長線上に、もう1つ「浅間山」が出てきた!
調べてみると、埼玉県春日部市の八幡公園内に、その「浅間山」があった。
山と言っても「富士塚」のことだが、ここの富士塚は少し大きいことから「浅間山」と呼ばれているようである。
四里のポイントの「山」は、ここで間違いなさそうだ。
不弐(不二)とは「富士」のことなので、「不二大神=コノハナサクヤ姫」と思うかもしれないが、それが実は違う神なのだ。
富士山の鬼門に「不二阿祖山太神宮」という神社があり、宇宙創造神を主祭神としているが、その神名が「不二太神」なのである。
大宮浅間神社も祭神が無記名になっているし、この2つの浅間山に「木花咲耶姫」を祀る必要があるのだろう。
では、どうすればいいのか……。
今日、地上姫が北口本宮富士浅間神社に行ったそうなので、木花咲耶姫の御札を買ってきてもらった。