#14 執筆再開の御挨拶 ~ 左甚五郎の眠り猫 | 吉岡 暁 WEBエッセイ ③ ラストダンス

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WEBエッセイ、第3回



暫く御無沙汰しました。
受注額15万ばかりの技術論文に3週間近くかかってしまい、つくづく衰えを実感しましたね。現役ならとても食っていけない処理速度です。

ところで、翻訳屋っていうのは基本職人です。限られた時間内に、定められた品質のモノを完成させ納品しなくちゃいけない。言い換えると、どこかのレベルで品質の追及を諦め(アーティスト気分を振り払い)、それでもどこかのレベル以下には決して落とさない、という見極めが常に要求されます。短納期であれば猶更そうです。依頼を受けた左甚五郎が、いつもいつも『眠り猫』と同等の作品を作ろうとしたら、日光東照宮は百年経っても完成しません。

で、結論は何かって?
職人って、つまんね~仕事だよ。笑い泣き
へこたれず頑張れよ、夢を追ってる若い芸術家達!

                            (2022年8月14日)

 

吉岡暁 WEBエッセイ① 嗤う老人

        

吉岡暁 WEBエッセイ② ファッキンワールド、バット